あれから3ヶ月
道明寺財閥との仕事のお陰で
『お嫁さんにしたい芸能人No.1』
っていうものを頂いちゃって…
「俺って幸せかも、お嫁さんNo.1の牧野と暮らしてるんだから、ククッ」
もう、花沢類ったら、朝からひやかさないでよ///
「ククッ、その顔もすっごく可愛いし、料理は美味しいし、さすがNo.1だよね」
「もう、いい加減にしてよ///は、早く食べないと会社に遅れちゃうよ」
「あい」
朝食を食べ終え支度が整った頃、斉藤秘書が迎えに来る
玄関まで見送って、いってらっしゃいのキスをする///
「今日、ランチ行けるよね?」
「うん!いつものように会社行くね」
「解った予約しておくから、じゃ~行くね」
「いってらっしゃい」
道明寺財閥の仕事が入ってからまた更に忙しくなって、今日はやっと取れた休日
花沢類は仕事だけど少しでも一緒にいたくて、いつものパターンで花沢物産に向かう
難なくすべてクリアして斉藤秘書のトコへ行った
「美作商事の者です」
あれ?
斉藤さん
どうしたんだろう…
「あっ、はい…どうぞこちらへ」
コンコン
「美作商事の方がお見えです」
「どうぞ」
斉藤秘書が開けてくれて中へ入った
エッ!?
何であなたがいるの?
もう確か調印は終わっているよね!?
「あら、あなた…この間もたしか…また邪魔しにきたのかしら」
邪魔って…
あ、あなたの方がでしょ
「お嬢様、これから打合せがございます。申し訳ありませんが、私がお送り致しますので…」
あたしを睨み付けると斉藤秘書と一緒に部屋を出て行った
「花沢類、どうして彼女がいたの?」
「ククッ、あっちはまだ俺との婚約を諦めてないみたい。でも以前とは違って冷たくあしらってるから、その内諦めるでしょ」
それから何度か彼女に出くわした
その度にチクチクと嫌味を言われ睨まれる
でも大丈夫
後もう少しでこの生活も終わるんだから
ここまで来るとさすがに事務所の人達も諦めたのか、あたしの顔を見る度にため息はつくけど
『芸能界に残って』
とは言われなくなった
そう明日であたしの芸能活動は終る
最後の仕事は、道明寺財閥のウェディングイベント
「つ、つくしちゃん!た、大変!!!」
エッ!?
「テ、テレビつけて!」
な、なにコレ…
『御曹司を手玉にとる牧野つくしの全貌』
秘書に変身して花沢類と会っている写真
道明寺と笑いながら話してる写真
この間久々にF4&T4で集まった時の写真が放送されている
「なっ、どうして…」
マネージャーさんがあのお嬢様が仕組んだ事だと…
いつも出くわすあたしを不思議に思って調べたらしい
ど、どうしよう…
取り敢えず花沢類に電話しなきゃ
「花沢類、どうしよう」
「ククッ、あのお嬢様もやってくれるね」
「そんな呑気な事言ってる場合じゃないんだけど…」
「大丈夫だから、牧野は後1日頑張って仕事して」
なんかあたしだけ動揺しちゃって、花沢類はいつもと全然かわんないし…
マネージャーさんが道明寺財閥に電話をかけてたんだけど、そっちでもいつもとかわらず、明日宜しくと言われたらしい
そう言えば事務所の社長もヤケに落ち着いてる…
もしかして道明寺財閥とか花沢物産とかがマスコミを押さえてくれるのかな?
後1日だし明日さえクリアすれば、後はなんと言われようが関係もんね