~○○大学カフェ~
「先輩、いくら私が可愛いからってそんなにじっと見ないでくれます?先輩に見られたってちっとも嬉しくないですから」
なっ…
そりゃ~桜子が可愛いのは認めるけどさ
そうじゃなくて…
「あのさ、桜子、ピアスの穴あけるのって痛くなかったのかなって思って」
「どうしたんですか、急に…もしかして花沢さんとお揃いのピアスがしたいとかですか?ラブラブですね、先輩」
ボッ///
い、いや
そういうワケじゃなくて…
「つくし、ピアスの穴あけるの?じゃ~滋ちゃんも一緒にあけるぅ~♪」
一緒って、滋さん…そんな簡単にいいの?
だって耳に穴あけるんだよ
すっごく痛そうじゃない?
「先輩、今日はこの後なにもないですよね。私があけてあげますから行きましょ」
あっ…
ちょっと待って
まだあけるなんて言って…
「見てぇ~つくし!可愛いよね♪」
「うん!赤いピアスが滋さんにすっごく似合ってるよ」
滋さんは赤色のピアスで、あたしはうすい水色のピアス
穴がきちんと出来るまで、少し太目のピアスをしなくちゃいけないから本物じゃないんだけど
フフッ
でも滋さんの事だから、後から特注で作っちゃいそうだけどね
「先輩、ニコニコしてないで、次は先輩の番ですよ」
ウゲッ!
まだ心の準備が…
絶対に痛いと思うし
あ~どうしよ…
「先輩、この辺でいいですか?」
桜子があたしの耳に印をつけた
もうやらなきゃダメだよね…
今さら止めるなんて言いったら怒るかな
あ~だって
痛いのイヤだし…
バチン!
ヘッ!?
バチン!
ウゲッ!
(滋がピアスの穴をあけていない設定でお願い致します…原作ではしていませんが、ドラマだとたしかしてたような)
「はい、先輩終わりましたよ」
「つくし、可愛い!」
痛くない…
あんな針より大きい物が入ったのに
ホ、ホントにあいたの!?
「先輩、鏡見ます?」
桜子に鏡を手渡され、見てみる
ちゃんとついてる…なんか可愛いかも
「先輩も滋さんも最低でも1週間はきちんと消毒して下さいね」
「「は~い!」」
フフッ
これで花沢類から預かってるピアスがつけれる
「先輩、一人でなにニヤニヤしてるんですか」
ハッ!
ヤダ…つい…
「あ、あのね///」
桜子と滋さんにフランスでの事を話し、ピアスを見せた
「だったら先輩、もう一ヶ所あけません?」
な、なんで!?
そりゃ~思ってたより全然痛くなかったけど
「花沢さんも何ヵ所かあいてるし、どうせなら両耳にお揃いのピアスをして、あと一つずつそのピアスをするなんていいんじゃないですか?」
桜子…あんたって性格に似合わず、可愛い発想するんだね
「先輩、そんな事言うとやってあげませんよ」
ハハハ…
またやっちゃった…
「つくし、いいんじゃない!ラブラブって感じだよねぇ~」
「ハハハッ…ご、ごめん桜子…じゃ~お願いしようかな」
「私ももう一つあけようと思って買ったのがあるのでそれでいいですよね」
そう言ってもう一つあけてくれた
花沢類が今度帰って来た時に付け替えよう
それまでに花沢類にプレゼントであげたピアスと同じの買わなくっちゃ
バ、バイト頑張ろ…
やっぱりというか、仕方ないけど
花沢類とはあたしがフランスへ行って以来、会えないでいる…
でも花沢類の顔だけは見れるんだよね…
週刊誌のお陰で…
殆ど毎日、電話やメールをくれて
週刊誌が出る度に説明してくれるけど
花沢類の事は信じてるけど、不安になるのも事実で…
またそんな時に限って、日本に出張と言っては道明寺が現れて…
前とは違って1日や2日ですぐNYに帰るんだけど…
前回の事があったから、滋さんや美作さん達が必ず一緒にいてくれて、すっごく助かってる
時より見せる道明寺の優しい眼差しを見ると、いたたまれなくなるから…
はぁ~
今日もまた花沢類の記事が出てるよ…
昨日、花沢類が説明してくれたけどさ
腕なんか組んで歩いちゃって、なんかホントにお似合いのカップルみたい…
「先輩、眉間にシワ寄せて、なにブツブツ言ってるんですか」
さ、桜子…
「この娘、ホントに花沢さんが好きみたいですけど、先輩よく見て下さい。花沢さん、すごくイヤな顔してません?」
まぁ~
言われてみれば…
プッ!
「つくし、大丈夫だよ!類君はつくししか目に入らないから」
なっ///
「そうですよ、先輩の為にフランスで頑張っているんですから」
そ、そう言われると照れるじゃない///
「2人共、ありがと///」
うん、大丈夫、大丈夫!
後1年弱だもんね
こんな記事、花沢類の顔が見れてラッキーくらいな気持ちでいればいいんだから