Uneasiness⑮-2


「で、なんですべてはここからなの?」
「フン!お前ら俺様を差し置いて安心した顔しやがって!俺様がケジメをつけて、お前らを認めてから安心しろってんだ!」
「ククッ、やっと諦めてくれたんだ、司」
「チッ!仕方ねぇ~だろ」

道明寺…
ホントごめん…
そしてありがと…

「おい!牧野泣くな。まったくお前は…。あ~まぁ~今まで不安にさせて悪かったな」
「うん」
「で、すべてっていうのは?他に何かあるの?」

まったく類のヤツ
何でいつも変なとこだけ、勘が働くんだ

「まだ他にあんのかよ。もういい加減止めてくれよな、司」
「う、うるせぇ~ぞ、あきら!」
「司早くしてくれない?また牧野が不安そうな顔してんだけど」
「わ、解ったよ。まぁ~あれだ…牧野の事をキチンとケジメをつけたから、まぁ~これから一から…見直そうかって事だ///」
「お!って事は、大河原チャンス到来ってか」
「ホントにぃ~!滋ちゃん頑張っちゃうよぉ~」
「ばっ///し、滋とは言ってねぇ~ぞ!さ、三条かもしれねぇだろ」
「道明寺さん、ごめんなさい。私にその気はありませんから」
「悪いな、司。桜子は俺のもんだから」

ククッ
司、即撃沈

「なっ、お前らいつの間に…じゃ~」
「おいおい司、何優紀ちゃん見てんだよ!優紀ちゃんはもうず~と前から俺と付き合ってんだぜ」
「エ~!?」

ククッ
牧野、あんなに近くにいて気がつかなかったんだ

司といい、牧野といい
ホント鈍感すぎ

「あれ、つくし…言わなくても解ってるかなって…ごめんね」
「い、いつから?」
「ホントずっと前…花沢さんがフランスに行く前に草津に行ったでしょ、その辺りからかな」

ゲゲッ!
そういえば何となく、あの時いい雰囲気だなって思ってたけど…

「司、後は滋しかいねぇ~ぞ!いい加減諦めろ」
「ちょっとニッシー!まるで滋ちゃん、残り物みたいじゃない」

チッ!
しょうがねぇ~な

「滋、残り物なんかじゃねぇ~ぞ。お前の事を真剣に考える為に牧野の事、ケジメをつけたんだ。滋の気持ちは解ってる。ただもう少し時間をくれ」
「つ、司…うん…あり、ありがと」
「まったく泣くんじゃねぇ~!お前らしくねぇ~ぞ」

滋さん、本当に本当に良かった
あたしのせいで、辛い思いばかりさせてしまったから…

「牧野、良かったね」
「うん」