お祭り①


『ねぇ~花沢類、明日なんだけど夜時間ある?』

クククッ、まさか牧野からそんなお誘い…ある訳ないよね

『何で?特に何もないけど』
『さっきね、優紀から電話があって明日、優紀の家の近くで納涼祭りがあるんだけど、西門さんと行くんだって。それでね、あたし達も一緒に行かないかって言われて」

やっぱりね、クスッ
でもお祭りか…行った事ないけど、何か面白そう

『行く』
『ホント、嬉しい!西門さんがね、行くなら浴衣着させてくれるって!あっ、花沢類も着る?』

牧野の浴衣姿か…ククッ、可愛いかも
前に大河原が「浴衣パーティー」やった時は俺、行ってないから初めてかな

『俺も着た方がいいの?』
『は、花沢類の浴衣姿…み、見てみたいかな///』
『クククッ、見ても襲わないでね、牧野』
『なっ、もう花沢類は///そ、そんな事する訳ないでしょうが』

ホント牧野って可愛い
俺、牧野になら襲われても全然いいんだけどね

『総二郎には俺が連絡しておくから』
『うん、ありがとう。あたしは優紀に連絡するから、じゃ~明日楽しみにしてるね!』
『あい』

優紀ちゃん家の近くにあるかな?

ピッピッ!
プルルル…

『総二郎、俺。明日行く』
『おう、解った。類も浴衣着るか?』
『うん。ねぇ~総二郎、優紀ちゃん家の近くに、学校ない?』
『確か…小学校があるな、でも何でそんな事聞くんだ?』
『小学校ならプールってあるよね?』
『あるんじゃねぇ~かってより類、相変わらずまったく話が解んねぇ~んだけど。まさか夜にプールで泳ぐんじゃねぇ~よな』
『クククッ、ごめん、総二郎。あのさ…』
『ふ~ん、そういう事か。いいんじゃね?じゃ~俺が用意しとくから、類は学校な。花沢の名前出せば大丈夫だろ』
『多分ね、じゃ~明日よろしく』
『あぁ、じゃ~な』