イヤイヤでも、もの凄いカリキュラムで…
夜に会食やパーティーがある場合は必ず魔女に同行する
そこで目で見て、聞いてマナー・語学等覚える事
実践は道明寺邸、椿お姉さんとパーティーに出席して覚える
その他は午前中から家庭教師のオンパレード…
半年分しかないから大学に入ってからまた違うカリキュラムが来るって事か
もしかしたらあたしの能力によって変わるのかもしれない
だったらきっちりこなさなきゃいけないよね
コンコン
「は~い」
バン!
「つくしちゃ~ん!」
ウゲッ!く、苦しい…んですけど
ハァ~ハァ~
相変わらずですね、お姉さん…
「お久しぶりです、椿お姉さん。あの…沢山のお洋服、ありがとうございます」
「あら、いいのよ、そんな事。つくしちゃんは私の妹みたいなものなんだからね!」
道明寺と別れてもそう言ってくれるなんて、ホントお姉さんって優しいよね
「本当はそうなって欲しかったんだけど、まぁ~相手が類なら仕方ないわね」
な、なんで知ってるのかな、お姉さん///
「す、すみません///」
「私だって司と類だったら、類を選ぶわ!だって優しいし、カユイところに手が届くっていうのかしら、気が利くのよね、類って!その点、司はすぐ怒鳴るし、単細胞だから」
「単細胞で悪かったな、姉ちゃん」
ど、道明寺!
「あら、本当の事でしょ。あんたなんかよりずっと類の方が大人よ」
「俺様のどこが類に劣るっていうんだよ!」
「つくしちゃんが類を選んだ時点で負けてるでしょ、司は。それくらいも解らないなんて、やっぱりあんたバカね」
お、お姉さん
お願いだからそれ以上は…
道明寺、青筋バキバキなんですけど
「牧野!」
ヒェ~
何でいきなりあたしかな
「な、なに?」
「何で類なんだ?俺様のどこが類に劣ってんだか言ってみろ!」
はぁ?
なに言ってんの、道明寺は
「く、比べた事なんてないんだから、そんなの解らないよ」
「じゃ~何で俺様じゃなく、類を選んだんだよ!」
なっ
そんなの決まってるじゃない///
「牧野、いきなりなに赤くなってんだ?さっさと答えろ」
そ、そんな///
何で道明寺やお姉さんの前で言わなきゃいけないのよ、もう///
「…だから」
「聞こえねぇ~な、もっとハッキリ言え!」
ホントに道明寺は!
「好きだからに決まってるでしょうが!あたしの心が花沢類がいいって言ってんの!解った?」
「チッ!俺様の前で堂々とコクりやがって…解ったよ」
「あっ…ごめん、道明寺」
「つくしちゃん、気にしなくっていいのよ、司の事なんて!さぁ~お夕食頂きましょ。司も拗ねてないで行くわよ」
「す、拗ねてなんかねぇ~ぞ、姉ちゃん!つ~か、俺様を置いて行くな」
フフッ、ホントいつもこの姉弟って面白い!
あの俺様の道明寺がお姉さんの前だとタジタジになっちゃうんだから
でも良かった!
お姉さんがいてくれて
ものすごく心強い
四年半…
すっごく長いけど、自分に自信をつける為に、そしてこの先ずっと花沢類と一緒にいられるように、絶対にこなしてみせる
四年半後…
あたしが花沢類を迎えに行く
フランスにいようがどこにいようが必ず
だから花沢類、覚悟してね!