「ま、牧野!?」
フフッ
花沢類の驚いた顔、激レア
キャッ!
「すっごく嬉しい」
「は、花沢類に会いたくて来ちゃっ…」
う…うんん…
は…ふん…
ゴホゴホ!
ウ、ウン!
エッ!?
や、やだ///
「クスクス…花沢専務、本日はこの辺で…明日は8時半にお迎えにまいります。牧野様、ごゆっくり、失礼します」
「ククッ、解った。ありがと」
「す、すみません…おやすみなさい///」
ま、まさか秘書の人がいるなんて///
でもそうだよね、昼間は学校があるし、仕事は夜までになっちゃうよね…
やっぱり来ない方が良かったかな…
「牧野、どうしたの?」
「ん…仕事の邪魔しちゃったよね…突然来たから…ごめんね」
「なに言ってんの。来てくれてすっごく嬉しいんだけど」
ヒャ~
久しぶりに見る天使の微笑み…
うわぁ~
どうしよ///
「ククッ、牧野、中に入って。久しぶりに牧野が入れた紅茶が飲みたい」
「あっ、うん///」
うわ~
広いリビング
フフッ、でも花沢類らしい
必要以上の物がないなんて
「牧野、こっち」
「は~い!」
「ごめん、やりかけの仕事片付けちゃうから、入れたら呼んでくれる?」
「うん」
しっかしすっごいキッチンだよね~
一人暮しには勿体なさすぎる…
あれ、飲みかけのコーヒーカップが…
クスクス、花沢類が入れたりしてるのかな
なんでも器用に出来ちゃうからな~花沢類は
あっと、いけない
紅茶入れるんだったっけ
でも花沢類の顔を見てホッとした…
今日は忙しくって、メールも見てなかったんだけど…
ふ~ん
そういう事
急に牧野が来るなんておかしいとは思ったけど
「花沢類、紅茶入ったよ」
「うん、今行く」
それじゃ~牧野の口からちゃんと聞きますか…
「ねぇ~牧野、突然来るなんて、何かあったの?」
「エッ…あ…え~と、あ、明日、花沢類のお誕生日じゃない。あ、あたしの時に花沢類が来てくれたから、お、お返し…かな?」
そんなに動揺しちゃって、三条達に話した以外に何かあったの?
「あっ、そういえば誕生日だった」
「じ、自分の誕生日くらい…フフッ、なんか花沢類らしいけどね!」
ななな、なに///
「上手く話が誤魔化せたって思ってるでしょ」
エッ…
あっ…
花沢類には何でもお見通しなんだよね…
「ごめん…花沢類…」
「牧野、泣かないで。落ち着いてからでいいから、話してくれるよね?」
「う…うん…」
花沢類はあたしが泣き止むまで、ずっとあたしの頭を撫でながら抱き締めていてくれた
あたしがようやく落ち着くと
「牧野、お風呂入っておいで、疲れたでしょ」
ポンポンと頭を叩く
「あ…うん」
「プッ!」
な、なに!?
「牧野、変な顔、ククッ」
「なっ、わ、笑わなくたっていいでしょうが!」
「クククッ、早くお風呂、入っておいで」