Uneasiness⑤-3


みんなで旅行は楽しいけど、ん~やっぱり花沢類と初めての旅行だったから、ちょっと残念だったかな…

「牧野、どうしたの」
「ううん、何でもないよ!早く行こ」
「ククッ、今度は見つからないように内緒で行こうね」
「えっ、あ、うん///」

なんで解っちゃうのかな?
あ、あたし口に出してないよね!?

「牧野、ホントあんたって面白い」
「な、何で???」

何か変な事したかな、あたし…

「口に出さない時は、ククッ、顔と動作に出るから」

そ、そんな笑わなくたっていいじゃない///

「お~い、そこの2人!いちゃついてないで、早くおいでよ!!!」
「大河原、うるさい…牧野行こ」

花沢類があたしの手を取り、手を繋いで歩き出す
ホントこんなちょっとした事なんだけど、ものすごく幸せであたしはやっぱり花沢類が好きだなぁ~って思うんだよね///

「牧野、俺も大好きだよ」

エッ!?
なんで???

チュッ!

「真っ赤な顔して、俺の事見てたらすぐ解るでしょ」

ハハハッ///
そ、そうだよね///

「花沢類、あたしも大好きだよ」

チュッ!

「フフッ、お返し!」

うわぁ!

「は、花沢類、いきなり抱き締め…」
「牧野、今日すっごく可愛い・・・ホントどうしてあいつら来ちゃうんだろ」
「ははは花沢類、ほ、ほらみんなもう先に降りちゃったし、ははは早く行かないとね」
「じゃ~もう一回、牧野からキスしてくれたら離してあげる」

なななんでそうなるかな///

「してくれないの?」

で、でたぁ~
その目…花沢類ってホント意地悪だよ///

チュッ!

「そんなんじゃ、全然たりないよ」

う…ううん
今度は花沢類からの深いキス
なんかとろけちゃいそう…

「ククッ、じゃ~ホント行こ」

頭を軽く叩かれて、天使の微笑みをあたしに向ける

「うん、行こ///」

何度もキスしてるのに、天使の微笑みも見てるのに、慣れないって言うか…
ホントに毎回照れちゃう///


なんで?
どうしてそんな高級車で…

「つくし!早く乗りなよ」

ちょっと待って!
屋上露天風呂から見たあの温泉の中心に行くんだよね!?
それでどうしてリムジンなの???

「牧野、早く乗ろ」
「あああちょっと…」

あっ、ちょっと…
無理やり乗せられたけど…

「ねぇ~こんな高級車で行かなくても…」
「だってここから結構遠いし、めんどくさい」

めんどくさいって
花沢類、たしかお散歩好きだったでしょ…

「で、でもリムジンは…」
「行くならみんなで行った方がよくね」

ごもっともですが…他にも普通のワゴン車とかないんでしょうか?

「先輩、もしかして花沢さんと2人が良かったんですか?」
「そそそんな事ないわよ///」
「俺は2人が良かったけど」

花沢類!
なななにを言う///

「でもこんな大きな車、温泉街に入れるのかな…」

やっぱり優紀は違うよね、感覚が普通だもん!

「まぁ~行けるとこまで行って、入れなきゃそこから歩けばいいんじゃね」
「きっとそうなると思うよ、美作さん…」
「ねぇ~そんな事より、つくし!温泉まんじゅう食べようね♪」
「はいはい、滋さん…」

でもあんまり食べると、夕食食べれなくなっちゃうよ…

「まったく滋さんは…そんなだから、いつまでも彼氏が出来ないんですよ」
「だってせっかく来たのに食べないと!」

フフッ、滋さんらしい

「俺は絶対食べないからな」
「何だよ、総二郎。お前、甘いモン食べなれてるだろ」
「そう言うあきらこそ、甘いモン大丈夫じゃね」
「見たくもねぇ~」
「「つう事で俺らはパス」」
「花沢類はどうするの?」
「俺が甘いもの食べれると思う?」

ハハハッ、そうでした…

「じゃ~女の子達だけで」
「私も出来ればパスさせて頂きたいんですけど…」
「桜子はダメ!」

無理に決まってるじゃん
滋さんからは逃れられないよ…