Uneasiness①-2


バタン!

「司くん!来たよぉ~」

あの女が入って来た

顔も見たくなかったけど、とにかく牧野に何があったのか、司から聞き出さなきゃいけない

入って来て早々、いちゃついてる司に

「最近、牧野来ないでしょ」

さっきの会話の続きを聞いた

あの女が口を挟んできて

「あ~つくしちゃん?たしか司くんとキスしているトコ見られちゃってから来てないかな?」
「「あぁ?」」

これが牧野が司の所に行かなくなった原因?

他にもありそうだけど…

「いいトコで邪魔しやがってあの女!海と付き合ってるから二度と来るなって言ってやった」
「「司…」」
「それとあの女に、俺様に関係ねぇヤツなんだから類達にも近寄るじゃねぇって言っといてやったからな!」


………そう言う事、司

バッシ!

「類!てめぇ~なにすんだ!!!」

俺に掴みかかろうとする司をあきらが押える

「司、やめろ!お前なぁ~絶対後悔するぞ」

そして総二郎も

「牧野は俺らのダチだ、司には関係ない」

俺は司を睨みつけ、そのまま部屋を出た


~Tsukushi~

次の日

「ま~きの!」
「花沢類…」
「ランチいこ」
「あ、でも…」

花沢類に手を強引に引かれ、カフェに連れて行かれた

カフェに行くと

「牧野、こっち」

美作さんが手を振る

「牧野、遅せ~よ!」

西門さんに頭を小突かれた

なんかこういうの久しぶりで、思わず涙が出そうになる…

「牧野、座ろ」
「うん」
「今日は何でも好きな物たのめ!お兄さん達がおごってやるから」
「い、いいよ、悪いから…」
「せっかくタダで食べれる機会逃したら勿体ないよ」

『タダ』と『勿体ない』
そう言われるとホント弱いな~

「じゃ~遠慮なく今日はご馳走になろうかな!」
「ククククッ」

エッ?
なに花沢類笑ってるの?
あたし何かへんな事、言ったかな

久しぶりに美味しい料理を堪能してると

西門さんが

「牧野は俺らのダチだからな!」

そして美作さんが

「司は関係ない、俺らは牧野といたいから一緒にいるんだから」

花沢類を見ると、天使の微笑をくれた

ホントに嬉しくて…
思わず泣き出してしまった

「牧野、泣くとブスが余計にブスになるぞ!」
「う、うるさい!!…でも…みんなありがとう」
「牧野の『ありがとう』は聞き飽きた」
「で、でも本当にありがとう」
「それじゃ~これからはお兄さん達に何でも相談しろよ」
「あ、あたしにはお兄さんはいない!」
「クククッ、ちゃんと非常階段にも来てね」

花沢類に頭をクシャってされた

みんなといるとホッとする
道明寺の事、きっと思い出に出来るような気がするよ