お風呂から上がって髪を乾かし、寝室に行くと、先にお風呂から上がった花沢類が、ベッドに横になりながらワインを片手に書類を見ていた
ものすごくカッコいい~///
何をやってもさまになるんだよね、花沢類は///
「牧野、そんなトコで何ブツブツ言ってんの」
「ハハハッ、何でもないよ///」
「顔赤いけどのぼせちゃった?」
うわぁ!
ビー玉の目…ち、近すぎだって///
「だ、大丈夫だよ///」
チュッ!
ななな///
「ククッ、牧野、司と何かあったの?」
エッ…
あっ…
そうだよね、ちゃんと話さないと…
「あのね、花沢類も知ってるけど、道明寺何度か日本に帰国してて、その度にあたしに会いに来てくれて…でもいつもは滋さん達が一緒だったんだけど…」
「だけど…昨日は違った?」
「うん…アルバイトの帰りに花沢物産の前で待ってて…」
「どこかに行ったの?」
「メープルのスウィートで食事しただけ…」
「それだけ?」
「あのね、道明寺はただあたしの事忘れちゃっただけなのに…あたしすっごく道明寺に悪い事してる気がして…」
「俺と付き合ってるから?」
「うん…、道明寺にね、昔と変わらない優しい顔を向けられると自分でもどうしたらいいか解らなくなるの…ごめん…花沢類に…こんな事…言って…」
牧野…
堪らず牧野を思いっきり抱き締めた
司、やっぱり最強だね
記憶がなくても牧野、こんなに揺れちゃうんだから
「ねぇ~牧野、例え司が記憶を取り戻しても、俺は牧野を手離すつもりはないよ。後悔もしてない。司と一緒にいて牧野辛いかもしれないけど、大丈夫だから…俺を信じてずっと傍にいて欲しい」
「は、花沢類…あたしってホントダメだね…心配ばかりかけちゃって…え~とね、花沢類あのね、あたしがあなたの傍にいたいの…」
牧野、そんな可愛い事言ったら
「あっ…」
う、ううんん…
「牧野、愛してるよ」
「ちょ、待って…あっ…」
カタカタ…
トントントン…
う…うん…
ん…何か音がしてる…?
う~ん
花沢類のコロンの香りがする…
フフッ、あたしって
そんなに花沢類に会いたいのかな…
キレイな…顔?
…ハッ!
ななな、なんで
花沢類がいるの???
うわぁ!
あ、あたし服着てない…
ちょ、ちょっと待って
え~と…
あっ…そうか、あたしフランスに来たんだっけ
道明寺の事で不安になって…
トントントン…
カチャン!
で?
この音はなに???
たしか昨日は2人きりだったよね!?
使用人の人…かな
この音、キッチンの方からだよね
カチャ
「あの…どちら様?」
「キャ!あっ、すみません」
うわぁ~
すごく可愛いコ
「牧野つくしさん…ですよね?」
「あっ、はい」
「挨拶が遅れて…私、花沢玲奈と申します。類お兄様がフランスに来てから、朝食を作っています」
うわぁ~
またまたとびっきりの笑顔で
「は、はじめまして、牧野つくしです。類お兄様って…ご親戚の方とかですか?」
カチャ
「ふぁ~、牧野、おはよ」
「あっ、花沢類、おはよう…あ、あのさ」
「類お兄様、おはようございます」
って…なんで?
花沢類の腕に手を回して
ベタベタしてるの?
「玲奈の手、邪魔、どいて。牧野」
「は、はい!」
うぉっと
ななな///
チュッ!
「まだおはようのキスしてないでしょ」
や、ちょっと///
恥ずかしいじゃない///
「フッ、朝から可愛いね、牧野」
も、もう!
花沢類ったら///
ヘッ?
あれ…今
なんか睨まれた気が…