Uneasiness③-3


~英徳カフェ~

「何かいつもと感じが違くねぇ?」

エッ!?
西門さん、なにあたしを見てるの???

「ニッシー、何が?」

あたし関係ないよね!?

「なぁ~牧野、何かあったろ」

ゲッ!
なんであたし!?
つ~か、花沢類なんで笑ってるの!

「ななな何にも?」

うわぁ!
やっちゃった、疑問系…

「なになに、もしかして牧野、鉄のパンツ脱いじゃったとか」

み、美作さん///
ボッ///

クククッ、牧野
それじゃ~解っちゃうでしょ…ククッ

「なんだよ、だから色気が一応出て来たんだな」

い、色気って
西門さんどこ見てんのよ!

「え~!つくし、類君とそういう関係になったの!?」

そ、そういう関係って…
バレてるの!?

「滋、見りゃ~直ぐ解んじゃん」

見りゃ~って…
な、何が違うの!?

「やっとって感じですね、花沢さん」

桜子、やっとって…

「ククッ、そういう事だから」

もう!
花沢類なんでフォローしてくれないの!

「ねぇ~牧野、さっきから何ブツブツ言ってんの?」

チュッ!

うわぁ~///
な、なにをする、花沢類


「つ~か類、ラブラブはいいけどよぉ、どうすんだよ」
「ん?ナニが」
「司だよ、今朝連絡あったぞ」

エッ!?
ど、道明寺…

「司、いつ帰って来るの?」
「もう日本にいる…夜、邸に来いだってさ…牧野も一緒に」

何で…あ、あたしもなの?

「司、もしかして…」
「いや、あの感じじゃ~思い出してねぇ~な」
「じゃ~何で?」
「俺にも解んねぇ~な。牧野も呼べって、ただそれだけだった」

ふ~ん
相変わらず司って俺様…

「花沢類…」

不安そうな牧野の顔

「大丈夫だよ」

俺は微笑んで、牧野の頭をポンポンとした



~道明寺邸~

俺様が日本に帰って来てるのに、類のヤツ、何で来ねぇ~んだ

あの女も…
チクショ~
何で俺様があんな女、誘わなきゃいけねぇ~んだよ!


「おい、類とあの女はまだ来ねぇ~のかよ!あきら、ちゃんと言ったのか」
「あ~?もうすぐ来るじゃね」
「俺様を待たせるなんて随分いい度胸してんじゃねぇ~か!」
「仕方ねぇ~だろ、牧野はバイトがあんだから。類も一緒に来んじゃね」

あぁ!?

「何で類とあの女が一緒なんだよ!」

なんなんだ!?
無性に腹がたつ…

類とあの女が一緒って聞いただけで…


なんか足がすくむ
この邸に来るのってホント久しぶり…
もう一生来ないと思ってたのに

「牧野、大丈夫?」

花沢類が震えるあたしの肩を優しく抱いてくれる

「うん…花沢類、傍にいてね」

あたしが安心するような優しいキスを落とし、道明寺邸に入った

「つくし!」
「タマ先輩…」

思わず涙がこぼれる

「なに泣いてるんだい!ほら、久しぶりなんだ、ちゃんと顔を見せな」

フフッ、先輩相変わらず

「タマ先輩、ご無沙汰してます」
「まったくこの娘は泣くか笑うかどっちかにしな!ブスが余計にブスになるよ」
「クククッ、牧野ホント変な顔」
「は、花沢類まで!」

タマ先輩も久しぶり会ったんだから、もう少し…ブツブツ

「つくし…あの頃は随分ツラい思いをしたね」
「先輩…」
「でも今は幸せそうな顔して…もしや類坊っちゃんとヤっちゃったのかい?」

ボッ///

「せせせ先輩!!!ななな///ヤ、ヤっちゃったって///」
「ホント解りやすい娘だね」

クククッ
この猫みたいな名前のおばあちゃん、面白い

「花沢類、なにクスクス笑ってるのよ///」
「随分とラブラブじゃないか」
「先輩、あの…」
「あたしゃ~つくしが幸せになってくれれば、それでいいんだよ」
「ありがとう、先輩…」
「ほら、司坊っちゃんが煩いから早くお行き」