~英徳カフェ~
「何かいつもと感じが違くねぇ?」
エッ!?
西門さん、なにあたしを見てるの???
「ニッシー、何が?」
あたし関係ないよね!?
「なぁ~牧野、何かあったろ」
ゲッ!
なんであたし!?
つ~か、花沢類なんで笑ってるの!
「ななな何にも?」
うわぁ!
やっちゃった、疑問系…
「なになに、もしかして牧野、鉄のパンツ脱いじゃったとか」
み、美作さん///
ボッ///
クククッ、牧野
それじゃ~解っちゃうでしょ…ククッ
「なんだよ、だから色気が一応出て来たんだな」
い、色気って
西門さんどこ見てんのよ!
「え~!つくし、類君とそういう関係になったの!?」
そ、そういう関係って…
バレてるの!?
「滋、見りゃ~直ぐ解んじゃん」
見りゃ~って…
な、何が違うの!?
「やっとって感じですね、花沢さん」
桜子、やっとって…
「ククッ、そういう事だから」
もう!
花沢類なんでフォローしてくれないの!
「ねぇ~牧野、さっきから何ブツブツ言ってんの?」
チュッ!
うわぁ~///
な、なにをする、花沢類
「つ~か類、ラブラブはいいけどよぉ、どうすんだよ」
「ん?ナニが」
「司だよ、今朝連絡あったぞ」
エッ!?
ど、道明寺…
「司、いつ帰って来るの?」
「もう日本にいる…夜、邸に来いだってさ…牧野も一緒に」
何で…あ、あたしもなの?
「司、もしかして…」
「いや、あの感じじゃ~思い出してねぇ~な」
「じゃ~何で?」
「俺にも解んねぇ~な。牧野も呼べって、ただそれだけだった」
ふ~ん
相変わらず司って俺様…
「花沢類…」
不安そうな牧野の顔
「大丈夫だよ」
俺は微笑んで、牧野の頭をポンポンとした
~道明寺邸~
俺様が日本に帰って来てるのに、類のヤツ、何で来ねぇ~んだ
あの女も…
チクショ~
何で俺様があんな女、誘わなきゃいけねぇ~んだよ!
「おい、類とあの女はまだ来ねぇ~のかよ!あきら、ちゃんと言ったのか」
「あ~?もうすぐ来るじゃね」
「俺様を待たせるなんて随分いい度胸してんじゃねぇ~か!」
「仕方ねぇ~だろ、牧野はバイトがあんだから。類も一緒に来んじゃね」
あぁ!?
「何で類とあの女が一緒なんだよ!」
なんなんだ!?
無性に腹がたつ…
類とあの女が一緒って聞いただけで…
なんか足がすくむ
この邸に来るのってホント久しぶり…
もう一生来ないと思ってたのに
「牧野、大丈夫?」
花沢類が震えるあたしの肩を優しく抱いてくれる
「うん…花沢類、傍にいてね」
あたしが安心するような優しいキスを落とし、道明寺邸に入った
「つくし!」
「タマ先輩…」
思わず涙がこぼれる
「なに泣いてるんだい!ほら、久しぶりなんだ、ちゃんと顔を見せな」
フフッ、先輩相変わらず
「タマ先輩、ご無沙汰してます」
「まったくこの娘は泣くか笑うかどっちかにしな!ブスが余計にブスになるよ」
「クククッ、牧野ホント変な顔」
「は、花沢類まで!」
タマ先輩も久しぶり会ったんだから、もう少し…ブツブツ
「つくし…あの頃は随分ツラい思いをしたね」
「先輩…」
「でも今は幸せそうな顔して…もしや類坊っちゃんとヤっちゃったのかい?」
ボッ///
「せせせ先輩!!!ななな///ヤ、ヤっちゃったって///」
「ホント解りやすい娘だね」
クククッ
この猫みたいな名前のおばあちゃん、面白い
「花沢類、なにクスクス笑ってるのよ///」
「随分とラブラブじゃないか」
「先輩、あの…」
「あたしゃ~つくしが幸せになってくれれば、それでいいんだよ」
「ありがとう、先輩…」
「ほら、司坊っちゃんが煩いから早くお行き」