す、すごい…さすがVIP専用露天風呂
あ、あたし1人で堪能しちゃっていいのかな?
申し訳ない気が…
で、でも滅多に来れないし、ちょっと泳いじゃったりしちゃおうかな♪
ガラガラ…
ヘッ!?
アレ???
今日はまだ誰もいないはず…
「つくし~!来ちゃったよぉ~♪」
ウゲッ!
し、滋さん…
「先輩、1人でずるいですよ」
さ、桜子…
「つくし、ずっごい露天風呂だね…」
優紀!
ななな何故みんなが???
「どどどうして?」
「もしかして先輩、花沢さんと初めての旅行♪なんて考えてませんでした?」
さ、桜子
なななんで解る!?
「つくし、せっかくの旅行、邪魔しちゃってごめんね…」
「ゆ、優紀が謝ることないよ!そ、そんなの大丈夫だから」
何が大丈夫なんだろ?
「優紀さん、大丈夫ですよ!私達は別の部屋を用意して貰っているので、寝る時は2人きりでいられるんですから、先輩は」
さ、桜子///
あんたって///
「で、でも、みんな何でここにいるって解ったの?あ、あたしだって来るの知らなかったのに…」
「フフッ!今日ね、つくしに会いに行こうと思ってつくしの大学行ったの。そしたらちょうど類君とつくしが車に乗って行っちゃっうとこだったんだよね」
~回想 ○○大学~
「つくし、行っちゃったよ・・・」
「おそらく花沢さんの邸じゃないですか?」
「可能性高いな、あきら」
「せっかく牧野の顔を見に来たのに、じゃ~行ってみっか」
~花沢邸~
「類様とつくしさんでしたら、今日は草津に行かれると・・・」
「おや、君達は・・・」
「「こんにちわ、お久しぶりです」」
「総二郎君にあきら君・・・随分とりっぱになったな」
「ありがとうございます。ところで類と牧野が草津に行ったと今、聞いたんですが・・・」
「あぁ、花沢物産で建てたリゾートマンションにな。良かったら君らも行くか?」
「いいんですかぁ~♪」
「あなたはたしか大河原財閥のお嬢さんだったかな、そしてそちらは三条家の・・・いつもつくしさんを見守ってくれているお礼にって事でどうかな?」
「「ありがとうございますぅ~♪」」
「いやいや、向こうには私から連絡して部屋を用意させよう。食事も出来るようにしておくよ」
「「すみません、宜しくお願いいたします」
「という事で、優紀さんも誘って来たんですよ、先輩!」
は、花沢類のお父様が…
ハッ!
ちょっと、ま、待って…は、花沢類…
「類君、怒ってるかな?」
あの…滋さん
確実に怒ってると…
「もちろん、先輩が何とかしてくれますよね!さぁ~のぼせちゃうので、みんな出ませんか?」
桜子~!
どうすればいいのよぉ~
花沢類が不機嫌の時ってホント怖いんだから
「つくし、本当にのぼせちゃうよ、早く出よう」
「う、うん…」
あ~
もう知らない!
「先輩、このイスに座って、私を下から見上げるように見て下さい」
な、何で!?
え~と…こうかな?
でもそれが何の意味があるの???
「先輩、その顔です。その顔を花沢さんに見せたら、花沢さん、きっとイチコロですから」
桜子、そんなんで機嫌が直るんだったら…
って直っちゃった!?
あ、あれ?
花沢類、顔が赤いけど…
「牧野、夜はお仕置き」
ヘッ!?
な、なんでそうなるの?
「は、花沢類///」
「まぁ~いいじゃないですか、先輩!花沢さんの機嫌も直った事だし、外に出てみませんか?」
桜子、他人事だと思って…
「うん、行こう!私、ここ行ってみたい♪」
滋さん、ちゃっかりパンフレットなんか持っちゃって…
「私も行ってみたい!草津は初めてなんで」
「そうなの?じゃ~優紀ちゃん行こうか」
西門さん、随分と優紀に優しいのね
「牧野は来たことある?」
「ううん、あたしも初めてだよ」
「じゃ~行こ」
「う、うん」