思ったより早く来てくれて良かったけど…
なぁ~類、そんなムッとしてなくてもいいんじゃね?
それだし…
睨むな…俺を
俺は関係ないよな、類
「牧野は明日から道明寺財閥だからな!」
「なっ、なに勝手な事言ってんのよ!あたしは美作さんのトコに入るって決まってんだから余計な事言わないでくれない?バッカじゃない」
「あ?なんだと!俺様の言う事は絶対なんだ!解ったな!類、あきらもだ」
まぁ~俺としてはその方がいい…
こえ~よ、類
解ったよ
「司、ちょっと待てよ」
「あぁ?」
「ねぇ~司、なんで日本にいるの?」
いきなり類
話、全然違うんじゃね?
でもそういや~なんでだ?
こんな事言う為に、わざわざ帰って来ないだろうしな
「日本に帰る準備の一つだな。半年後に戻ってくっから、一応明日の入社式に顔出せってよ。まったくかったり~いぜ」
ま、待て…戻って来るって…
半年後に!?
「ふ~ん、司、日本支社長就任って事?」
「あぁ、そういう事だ」
「さすがだね、司」
「あったり前だろ、この俺様が努力したんだ。戻って来たら覚悟しとけよ、類!ぜってぇ~牧野を取り返すからな」
「宣戦布告?クククッ、じゃ~牧野、結婚しちゃおうか、半年後」
「は、花沢類///」
「ぜってぇ~そんな事させねぇ!!」
まぁ~結婚はまだあり得ねぇ~と思うけどな
でも確実に半年後、新たな試練が始まる…
なんならいっその事、牧野が司んトコに行ってくれた方が…
「あきら」
類…もう勘弁してくれ
司だぞ、何度もこんな目に遇わされるんだぜ
しかも…お前らのせいでな!
「ねぇ~司、半年後に結婚しないから、その代わり条件があるんだけど」
「俺様に条件だと?ふざけるな!」
「ふ~ん、じゃ~結婚しちゃうけどいい?」
「わ、解ったよ。条件ってなんだ?」
司は単純だからな、いい考えだよ、類…
「牧野があきらのトコに入るの認めてくれる?」
「あぁ?」
「道明寺、お願い!あたしが色々考えて、花沢類にも美作さんにも内緒で決めたの。だから…」
お~い、牧野
解っててやってんのか?
もう司、撃沈だぜ、その上目遣いで
「し、仕方ねぇ~な///」
「ありがと、道明寺!」
待て待て、もうそんな手なんか握らなくても…
牧野、お前、後で知らないぜ
類にお仕置きされてもな
「あきら!」
「司、なんだよ、急に」
「牧野に何かあったらただじゃおかねぇ~からな!」
おいおい、司にまで言われたくねぇ~よ
「解ってるよ」
「牧野に近づくヤツは全員クビにしろ」
そんなの辞めさせる理由になんねぇ~だろ
「男が近づかないようにすりゃ~いいんだろ」
そんなんじゃ~仕事になんねぇ~けどな
うちの会社はどちらかというと、男の方が多いんだから
まぁ~適当にだな
「それと牧野に惚れんじゃねぇ~ぞ!」
はぁ!?
類といい、司といい…
「あり得ねぇ~から安心しろ!もう頼むからみんな帰ってくれ、仕事が残ってるんだから」
まったく、どいつもこいつも
でも昔…牧野に惚れた事があったよな…俺