運動会②
「ママ、おはよ」
「陸～おはよう！今日は楽しみにしてるからね、リレー頑張るのよ！ホント決める時にはきちんと決めて、フフフッ、さすがは類にそっくりなだけあるわ」
まぁ～ねって言いたいトコだけど、今回は正直ムリかなって思ってたから
良かったよ、僕のクラスに足の速い人がいなくて
あれ？
パパここにもいないけど…
「パパ、リビングにもいなかったけど、まだ寝てるの？」
「まさか！運動会の場所取りするのに、並んでるのよ」
場所取りって…
そんなに気合いてなくてもいいんじゃない？
朝からお弁当に気合いをいれてるママもだけど
「もしかして司おじさんとかも並んでるの？」
「当たり前よ！運動会は場所取りが肝心なんだから」
はいはい
ママに振り回されて、パパ達も大変だね
「陸、何がなんでも一等賞を狙うのよ」
低学年じゃないんだし、一等賞って…
それにリレーはムリだから
なんて言っても翔が一番早いんだからさ
「頑張るよ」
普通の徒競走はね
「陸ったら頼もしいわ！月は問題なく一等賞取れそうだしねぇ～」
「月、起こして来る」
「あっ、ママ、これからパパ達におにぎり届けて来るから」
「あい」
何だか想像すると…クスッ
おにぎり食べながらパパ達が並んでるなんて、ホント激レアだよ
「陸君、おはよう！」
「おはよ、月」
「あれ、パパとママは？もしかして運動会の場所取り？」
「よく解ったね」
「フフッ、だって昨日ママ達、一番いい場所を取るんだって、邸に集まって作戦会議してたから」
天下のＦ４が並んでたら、誰も手出しは出来ないでしょ
「司おじさんが一睨みすれば簡単に場所なんか取れるんじゃない？」
「今回は絶対に権力は使うなってママから禁止令が出てるだって」
ふ～ん、だからか
並ぶ順番が後ろだと、何だかんだ言っても、みんなパパ達に譲っちゃうだろうから、そうならない為に、一番になるように朝早くから並んでる訳ね
ホント、パパと司おじさんってママに弱いんだから
総おじさんやあきらおじさんはそんな二人にいつも付き合わされて…クククッ、可哀想
「陸～おはよう！今日は楽しみにしてるからね、リレー頑張るのよ！ホント決める時にはきちんと決めて、フフフッ、さすがは類にそっくりなだけあるわ」
まぁ～ねって言いたいトコだけど、今回は正直ムリかなって思ってたから
良かったよ、僕のクラスに足の速い人がいなくて
あれ？
パパここにもいないけど…
「パパ、リビングにもいなかったけど、まだ寝てるの？」
「まさか！運動会の場所取りするのに、並んでるのよ」
場所取りって…
そんなに気合いてなくてもいいんじゃない？
朝からお弁当に気合いをいれてるママもだけど
「もしかして司おじさんとかも並んでるの？」
「当たり前よ！運動会は場所取りが肝心なんだから」
はいはい
ママに振り回されて、パパ達も大変だね
「陸、何がなんでも一等賞を狙うのよ」
低学年じゃないんだし、一等賞って…
それにリレーはムリだから
なんて言っても翔が一番早いんだからさ
「頑張るよ」
普通の徒競走はね
「陸ったら頼もしいわ！月は問題なく一等賞取れそうだしねぇ～」
「月、起こして来る」
「あっ、ママ、これからパパ達におにぎり届けて来るから」
「あい」
何だか想像すると…クスッ
おにぎり食べながらパパ達が並んでるなんて、ホント激レアだよ
「陸君、おはよう！」
「おはよ、月」
「あれ、パパとママは？もしかして運動会の場所取り？」
「よく解ったね」
「フフッ、だって昨日ママ達、一番いい場所を取るんだって、邸に集まって作戦会議してたから」
天下のＦ４が並んでたら、誰も手出しは出来ないでしょ
「司おじさんが一睨みすれば簡単に場所なんか取れるんじゃない？」
「今回は絶対に権力は使うなってママから禁止令が出てるだって」
ふ～ん、だからか
並ぶ順番が後ろだと、何だかんだ言っても、みんなパパ達に譲っちゃうだろうから、そうならない為に、一番になるように朝早くから並んでる訳ね
ホント、パパと司おじさんってママに弱いんだから
総おじさんやあきらおじさんはそんな二人にいつも付き合わされて…クククッ、可哀想
「り、陸君…あれ見て…」
ゲッ！
職員や来賓じゃ～ないんだから、テントなんて…
そ、それに何でソファーセットまで
「まるで家の中みたいだね…敷物じゃなくて、絨毯敷いてあるし」
「絶対に司おじ様だよね」
うん、僕もそう思う
『んな硬てぇ～トコに座ってられっかよ』
って感じかな
「ママはちょっと不服みたいだね。顔がムッとしてる」
「ハハハッ、ホントだぁ～！でも運動会が始まったら大丈夫なんじゃない？」
「クククッ、そうだね」
応援に夢中になって、そんなのすぐ忘れちゃうでしょ
「でも良かったね、二人とも赤組で。別々だったらママどっち応援したらいいか困るだろうし」
ちなみに翔も赤組で良かった
ママと司おじさん、絶対にバトルしそうだしね
「敵はつばさと総太か」
「うん！リレーで二人には負けないようにね。翔君にはいいけど…って言っても勝てる訳ないか、翔君には」
解ってるけど、何かムカつく
みんなアンカーだから、それまでにどれだけ差が開いてるか解らないけど、今回は本気で走るから
「翔のチームがビリなのを願うよ」
悪いけど今回は何かムカつくし、負けたくないからさ
「フフッ、陸君頑張って！もちろん私は応援するからね！っていうより、クラスの女の子の殆どが陸君を応援すると思うけど」
応援がどうこうじゃないんだよね
なんて言っていいのか
この先の事…かな？
翔とは…対等でいたい
っていうより勝ちたいのかもしれない
この先の僕の人生に、道明寺財閥っていう、巨大な壁があると思うから
ゲッ！
職員や来賓じゃ～ないんだから、テントなんて…
そ、それに何でソファーセットまで
「まるで家の中みたいだね…敷物じゃなくて、絨毯敷いてあるし」
「絶対に司おじ様だよね」
うん、僕もそう思う
『んな硬てぇ～トコに座ってられっかよ』
って感じかな
「ママはちょっと不服みたいだね。顔がムッとしてる」
「ハハハッ、ホントだぁ～！でも運動会が始まったら大丈夫なんじゃない？」
「クククッ、そうだね」
応援に夢中になって、そんなのすぐ忘れちゃうでしょ
「でも良かったね、二人とも赤組で。別々だったらママどっち応援したらいいか困るだろうし」
ちなみに翔も赤組で良かった
ママと司おじさん、絶対にバトルしそうだしね
「敵はつばさと総太か」
「うん！リレーで二人には負けないようにね。翔君にはいいけど…って言っても勝てる訳ないか、翔君には」
解ってるけど、何かムカつく
みんなアンカーだから、それまでにどれだけ差が開いてるか解らないけど、今回は本気で走るから
「翔のチームがビリなのを願うよ」
悪いけど今回は何かムカつくし、負けたくないからさ
「フフッ、陸君頑張って！もちろん私は応援するからね！っていうより、クラスの女の子の殆どが陸君を応援すると思うけど」
応援がどうこうじゃないんだよね
なんて言っていいのか
この先の事…かな？
翔とは…対等でいたい
っていうより勝ちたいのかもしれない
この先の僕の人生に、道明寺財閥っていう、巨大な壁があると思うから
正直、運動会なんて本番までの練習とか、すごく面倒くさいって思ってたけど、やってみると結構楽しかも
組体操は形を決める度に物凄い拍手があって、評判が良かった
騎馬戦もめちゃくちゃ楽しかったし
赤組の大将は翔
そして白組は総太
つばさと僕はお互いの大将の守り役
すっごい黄色い声援の嵐で…
その中でも一際ママ達の声が一番大きかった
まったく息子相手によくそんな声が出せるよ
パパ達も呆れた顔してるし
でも…ククッ、司おじさんは別か
一回戦
いきなり翔ったら相手陣地に乗り込んで行っちゃって
あまりにも物凄い翔の動きに馬役が耐えられなくなって総太を目の前にして自滅
めちゃくちゃ呆気なかった
クククッ、普通大将は守られながら後ろに引っ込んでるのにね
まぁ～翔らしいけど
二回戦
出て行きたくてウズウズしてる翔を守り役の僕達が何とか押さえて、中盤から参戦
さすがは翔
近づく相手のハチマキを次から次へと簡単に奪い、そして僕達守り役も突き進み総太を取り囲んだ
こうなったらもちろん翔に敵う訳がない
物凄い黄色い声援の中、騎馬戦は引き分けに終わった
六年生の徒競走は月が走ってる時、翔達と一緒になって応援して盛り上がった
もちろんあの特殊テントの中も半端じゃない盛上り
でも僕たちは先生に、座って静かに応援しなさいって怒られちゃったけど
結果はやっぱりというか、当然なんだけど、全員リレーの選手だから、ママの言い方で言うと一等賞だった
クククッ、ママ達かなり疲れきってる顔してる
これからママ達の一番力を入れているリレーなんだけど、大丈夫かな
まぁ～その前にママの手作りお弁当を食べる時間があるけどね
組体操は形を決める度に物凄い拍手があって、評判が良かった
騎馬戦もめちゃくちゃ楽しかったし
赤組の大将は翔
そして白組は総太
つばさと僕はお互いの大将の守り役
すっごい黄色い声援の嵐で…
その中でも一際ママ達の声が一番大きかった
まったく息子相手によくそんな声が出せるよ
パパ達も呆れた顔してるし
でも…ククッ、司おじさんは別か
一回戦
いきなり翔ったら相手陣地に乗り込んで行っちゃって
あまりにも物凄い翔の動きに馬役が耐えられなくなって総太を目の前にして自滅
めちゃくちゃ呆気なかった
クククッ、普通大将は守られながら後ろに引っ込んでるのにね
まぁ～翔らしいけど
二回戦
出て行きたくてウズウズしてる翔を守り役の僕達が何とか押さえて、中盤から参戦
さすがは翔
近づく相手のハチマキを次から次へと簡単に奪い、そして僕達守り役も突き進み総太を取り囲んだ
こうなったらもちろん翔に敵う訳がない
物凄い黄色い声援の中、騎馬戦は引き分けに終わった
六年生の徒競走は月が走ってる時、翔達と一緒になって応援して盛り上がった
もちろんあの特殊テントの中も半端じゃない盛上り
でも僕たちは先生に、座って静かに応援しなさいって怒られちゃったけど
結果はやっぱりというか、当然なんだけど、全員リレーの選手だから、ママの言い方で言うと一等賞だった
クククッ、ママ達かなり疲れきってる顔してる
これからママ達の一番力を入れているリレーなんだけど、大丈夫かな
まぁ～その前にママの手作りお弁当を食べる時間があるけどね