Uneasiness⑨-7


類、遅せ~よ!どっか行ってたのか?」

「先に始めてるぜ」

あれ?
いると思ってたけど…

「司は?」
「あぁ、こんな年末になっても仕事らしいぜ。明日のパーティーの準備じゃね?」

ふ~ん、そっか
あっ、そういえば言うの忘れてた
まっいいか、後で

「つくし~!可愛い♪」

ボッ///
や、やっぱり気づいちゃった!?

「ほら、私の言った通りじゃないですか、先輩!」

ハハハッ
ホントだね、桜子///

「さ、さっき、花沢類が誕生日プレゼントだからって買ってくれて///」
「つくし、よく似合ってるよ♪あっ、上にしてるピアスって類君のお母さんのだよね?って事は…」

ボッ///

「先輩、もういい加減すぐ真っ赤になるクセ直した方がいいですよ、もう20才すぎてるんですから」

わ、解ってるわよ///
でもしょうがないじゃない
顔が勝手に赤くなっちゃうんだから…

「ねぇ~つくし、明日の誕生日さぁ~、パァ~ってパーティーしない?」
「エッ?い、いいよ、そんな大袈裟にしなくても」
「いいじゃないですか、誕生日なんですから」
「三条、明日は行くトコあるからダメ」

ヘッ!?
花沢類、明日ドコ行くの???

「類君、もしかして司んトコのパーティーに出るとか?」
「うん」

道明寺の…
道明寺財閥のパーティーって事?
なんで???

「牧野、ごめん。言うの忘れた」
「言うの忘れたって…そ、そのパーティーもしやあたしも…」
「うん。父さんから今年は牧野と一緒に出席しなさいって言われたから」

しゃ、社長が…
じゃ~いかないとダメ…だよね!?

「なんだよ、類が行くんなら俺も出席するか、三条、エスコートしてやるから一緒に来いよ」
「はい、お願いします、美作さん」
「しかたねぇ~な、大河原んトコは招待状いってると思うけど、俺がエスコートしてやるよ」
「ニッシーありがとう♪」

って
みんな盛り上がってるけど…
一体なんのパーティーなの???


牧野
その顔…クククッ
きちんと話してあげないとね

「牧野、司んトコって言っても日本支社だけだけど、毎年、年末に関係がある企業とか招待して仕事納めのパーティーを開いてるんだよね」

はぁ~…なるほど
でも何でそんなパーティーにあ、あたしが…

「先輩、そのクセも直した方がいいんじゃないですか、全部聞こえてますよ」

ヘッ?
またやっちゃったのか…あたし

「この機会に顔と名前を売っとけって事か、類」

それはないかな
○○大学の特待生で顔も名前も知れ渡っているから
でもまぁ~そういう事にしておこうかな

クククッ
総二郎、忘れてない?
俺、エスコートしてパーティー出席するの初めてって事

「ククッ、そうかもね」
「先輩、明日は朝からエステですからね!」

あ、朝から???
そんなしたってあまり変らないよ
素がこれなんだから

「悪い、三条。明日は午後からにしてくれない?牧野に大事な話があるから」

話ってなに?
パーティーの打合せとかかな

「フフッ、解りました、花沢さん。明日、午後1時でいいですか?」

三条、さすがだね
この中で
気がついたのは三条くらいだと思うよ

「うん、悪いね」
「時間が少ないんで超スペシャルコース予約しておきますから、先輩」

桜子
そ、そんな気合入れなくても…
あっ、でもどうしよ
あたしドレスとかプロムの時、花沢類からプレゼントされたのしか持ってないんだけど…

「あれ、牧野に送ってるはずだけど?」

ヘッ?
ん?…あっ…もしや…
一昨日たしか荷物が届いてるって
翻訳の資料が来たばっかりで、忙しかったから部屋の置いてもらって…

「先輩、箱から出さなきゃシワになっちゃいますよ」

そうだよね

「花沢類、ごめんね…ちょっと開けてくる」
「滋ちゃんもドレスみたい♪」

バタバタバタ

ククッ、ホント牧野らしいよ
牧野の独り言炸裂だしね