同窓会②


「つくし~!優紀~!久しぶりだねぇ♪」

あっ
美紀ちゃん!
冴子も!

「ホント久しぶりだね!なんか二人共すっごく色っぽくなっちゃって」

美紀ちゃんも冴子も、中学の時、部活で真っ黒だったのに

「フフッ、彼氏のお陰かなぁ~冴子もね!」
「二人共いるんだぁ~」

やっぱり彼氏が出来ると変わるんだね

「優紀はもちろんいるんでしょ、昔から可愛くてモテるもんね」

フフッ、優紀にはとびっきりの彼氏がね!

「あっ、うん///」
「つくしは?なんかすっごくキレイになっちゃったけど」

な、なに冴子ったら、お世辞いってるのよ///

「ん…まぁ~///」
「やっぱりつくしも!でも昔からは想像出来ないよねぇ~」
「それどういう意味よ、美紀ちゃん!」
「ハハハッ、つくしったら相変わらずだよね!ねぇ~座らない?あっちいって飲もうよ!」

「なぁ~相川、あれって牧野だよな?すっげ~キレイになってんじゃん!松岡は相変わらず可愛いな」
「あぁ」
「相川、たしか牧野の事好きだったよな。落としちゃえば?俺も松岡、狙うからさ」

「お前ら相変わらず仲がいいんだな」

エッ!?

「田中君!」

たしか田中君って、優紀の事が好きだったんだよねぇ~
って言っても、優紀はすっごくモテたから田中君だけじゃないんだけどね

「牧野、久しぶり」

あっ、相川君!

「ホント久しぶりだね」

相川君、昔からカッコよかったけど更にって感じだね
フフッ、でもやっぱり花沢類が一番だよね///

「つくし、あんた相川君がカッコいいからって何赤くなってんのよ!」

ななな///
ち、違うから!

「な、なに言ってんのよ、冴子!」
「お前達さ、昔、噂されてたじゃん!どうせなら付き合っちゃえば?」

噂ってなによ
そんなの知らないし

「田中君、ダメだって!つくしには彼氏がいるんだから、ねぇ~つくし!」
「う、うん///」
「え~マジかよ、じゃ~松岡は?」
「いるに決まってるでしょ、田中君」
「ただの女の見栄はりなんじゃないの?ホントはいないんじゃない?」

つ~か
田中君、優紀にベタベタしすぎなんじゃない?
何気に肩に手なんか回しちゃって

「牧野、ホントに彼氏いるの?」

エッ!?
相川君…

「いるけど?」
「牧野、全然気がついてくれなかったけど、俺、昔から牧野の事好きだったんだよね」

ヘッ?
な、なに言ってるの、相川君…

キャ~~~!!!
うそぉ~!!!
なんで~!!!

エッ?エッ?
な、何事!?
美紀ちゃんも冴子も真っ赤になって、目がキラキラしてるけど…

「エ、エ、エ…」
「どうしたの?冴子」
「エ、エ、F4よぉ~!」

ヘッ!?

「お前、なに優紀ちゃんの肩に手回してんの?俺の女に気安く触んじゃねぇ~よ!」

に、西門さん…

「ま~きの、何してるの?」

は、花沢類!?

「あんたなに牧野の横に座ってんの?邪魔なんだけど」

邪魔って…
別にただ飲んでただけなんですけど

「あんたさ、さっき牧野にコクってたけど、俺の女だから手出さないでくれない?」

は、花沢類、なに恥ずかしい事を///

「ね、ねぇ~つ、つくし」

エッ…あっ

「み、美紀ちゃん、何?」
「つ、つくしの彼氏って…は、花沢類様で…優紀の彼氏が…に、西門総二郎様なの???」

そんな美紀ちゃん、『様』なんてつけなくても…

「う、うん、まぁ~そうなるかな///」

キャ~!!!

なっ、今度はなに!?

ヘッ?
うわぁ~///

西門さんったら、さすが遊んでただけあって手慣れるっていうか、大胆よね
み、みんなの前でキスなんかしちゃって///

「ま~きの」

エッ!?あっ…

「は、花沢類、なに///」
「牧野もお仕置きね」

ヘッ?
あっ…

う…ううん…
…あ…んん…

なんか頭の中がとろけちゃいそう

うんん…ん…

はぁ…はぁ…
花沢類…

「牧野、すっごく可愛い顔して…続きは後でね、みんな見てるから」

ハッ!

あ~…
みんなの前でキ、キスしちゃった…
もう恥ずかしくて、当分同窓会には行けない…

「黙って行くからこうなるんだよ、クククッ」

もう解ったから…
これからは黙って行かないから
でもさ
正直に話してちゃんと行かせてくれるの?
花沢類…

fin
2008.9.29