「つくし~!優紀~!久しぶりだねぇ♪」
あっ
美紀ちゃん!
冴子も!
「ホント久しぶりだね!なんか二人共すっごく色っぽくなっちゃって」
美紀ちゃんも冴子も、中学の時、部活で真っ黒だったのに
「フフッ、彼氏のお陰かなぁ~冴子もね!」
「二人共いるんだぁ~」
やっぱり彼氏が出来ると変わるんだね
「優紀はもちろんいるんでしょ、昔から可愛くてモテるもんね」
フフッ、優紀にはとびっきりの彼氏がね!
「あっ、うん///」
「つくしは?なんかすっごくキレイになっちゃったけど」
な、なに冴子ったら、お世辞いってるのよ///
「ん…まぁ~///」
「やっぱりつくしも!でも昔からは想像出来ないよねぇ~」
「それどういう意味よ、美紀ちゃん!」
「ハハハッ、つくしったら相変わらずだよね!ねぇ~座らない?あっちいって飲もうよ!」
「なぁ~相川、あれって牧野だよな?すっげ~キレイになってんじゃん!松岡は相変わらず可愛いな」
「あぁ」
「相川、たしか牧野の事好きだったよな。落としちゃえば?俺も松岡、狙うからさ」
「お前ら相変わらず仲がいいんだな」
エッ!?
「田中君!」
たしか田中君って、優紀の事が好きだったんだよねぇ~
って言っても、優紀はすっごくモテたから田中君だけじゃないんだけどね
「牧野、久しぶり」
あっ、相川君!
「ホント久しぶりだね」
相川君、昔からカッコよかったけど更にって感じだね
フフッ、でもやっぱり花沢類が一番だよね///
「つくし、あんた相川君がカッコいいからって何赤くなってんのよ!」
ななな///
ち、違うから!
「な、なに言ってんのよ、冴子!」
「お前達さ、昔、噂されてたじゃん!どうせなら付き合っちゃえば?」
噂ってなによ
そんなの知らないし
「田中君、ダメだって!つくしには彼氏がいるんだから、ねぇ~つくし!」
「う、うん///」
「え~マジかよ、じゃ~松岡は?」
「いるに決まってるでしょ、田中君」
「ただの女の見栄はりなんじゃないの?ホントはいないんじゃない?」
つ~か
田中君、優紀にベタベタしすぎなんじゃない?
何気に肩に手なんか回しちゃって
「牧野、ホントに彼氏いるの?」
エッ!?
相川君…
「いるけど?」
「牧野、全然気がついてくれなかったけど、俺、昔から牧野の事好きだったんだよね」
ヘッ?
な、なに言ってるの、相川君…
キャ~~~!!!
うそぉ~!!!
なんで~!!!
エッ?エッ?
な、何事!?
美紀ちゃんも冴子も真っ赤になって、目がキラキラしてるけど…
「エ、エ、エ…」
「どうしたの?冴子」
「エ、エ、F4よぉ~!」
ヘッ!?
「お前、なに優紀ちゃんの肩に手回してんの?俺の女に気安く触んじゃねぇ~よ!」
に、西門さん…
「ま~きの、何してるの?」
は、花沢類!?
「あんたなに牧野の横に座ってんの?邪魔なんだけど」
邪魔って…
別にただ飲んでただけなんですけど
「あんたさ、さっき牧野にコクってたけど、俺の女だから手出さないでくれない?」
は、花沢類、なに恥ずかしい事を///
「ね、ねぇ~つ、つくし」
エッ…あっ
「み、美紀ちゃん、何?」
「つ、つくしの彼氏って…は、花沢類様で…優紀の彼氏が…に、西門総二郎様なの???」
そんな美紀ちゃん、『様』なんてつけなくても…
「う、うん、まぁ~そうなるかな///」
キャ~!!!
なっ、今度はなに!?
ヘッ?
うわぁ~///
西門さんったら、さすが遊んでただけあって手慣れるっていうか、大胆よね
み、みんなの前でキスなんかしちゃって///
「ま~きの」
エッ!?あっ…
「は、花沢類、なに///」
「牧野もお仕置きね」
ヘッ?
あっ…
う…ううん…
…あ…んん…
なんか頭の中がとろけちゃいそう
うんん…ん…
はぁ…はぁ…
花沢類…
「牧野、すっごく可愛い顔して…続きは後でね、みんな見てるから」
ハッ!
あ~…
みんなの前でキ、キスしちゃった…
もう恥ずかしくて、当分同窓会には行けない…
「黙って行くからこうなるんだよ、クククッ」
もう解ったから…
これからは黙って行かないから
でもさ
正直に話してちゃんと行かせてくれるの?
花沢類…
fin
2008.9.29