Uneasiness③-1


あ、あたしは…
花沢類、あなたを失いたくない…

涙がポロポロ出てきて、止まらなくて…
花沢類が好きで、傍にいたくて
でもあなたとは未来がないの…
友達でいれば、花沢類の傍にずっといられるから…

でもあなたが…花沢類が好き

今だけ…

あたしは花沢類の胸に飛び込んだ

花沢類は優しくあたしを包んでくれる

「ごめんなさい…」

そう言ったあたしの頭を花沢類が優しく撫でる

「牧野は俺の事、嫌い?」

頭を横に振る

「俺は牧野の事、こうしてずっと抱き締めていたい」

あたしもずっと…
このままでいられたら…

「は…花沢類を…失いたく…ないの…」

あたしのいっぱい、いっぱいの言葉で答えた

あたしにキスを落とし、花沢類がきつく抱き締める

「牧野、愛してる…ずっと傍にいるから…心配する事はないから…俺の事、好きって言って」

花沢類…

あたし…

「花沢類が好き…」



う~うん…

あれ?

フカフカ…
何か暖かくて体が重い…
枕の下からニョキッと腕が出て…て!?

エッ?

あっ!
うわぁ///

「牧野うるさい」
「は、花沢類!!!」

そ、そういえば
あれから///
どどどどうしよう///

「牧野なに慌ててるの?まさか覚えてないとか…」
「い、いえ、ちゃんと覚えております///」

クククッ
なんで敬語?
ホント可愛いよね、牧野は

牧野を抱き寄せる

「もうちょっとこうしていて」
「う、うん///」

な、なんか恥ずかしい///

でも花沢類の温もりが心地いい
ホッとする・・・
あれ?

「ねぇ~ここ花沢類の部屋だよね?」
「そうだけど」
「机がある・・・パソコンも書類も沢山・・・」

あ~牧野に言ってなかったっけ

「本格的に花沢物産の仕事始めたからね」
「エッ?この間、少しだけって・・・」
「そうだっけ?」
「じゃ~あたしの勉強みてる場合じゃないじゃない!」

だから言わなかったのに

「大丈夫だよ、気にしないで」
「でも・・・」
「牧野に会えないと、仕事やる気なくなるし」
「は、花沢類///」

またそんな顔して・・・
チュッ!

「もう///で、でもなんで急に?」
「牧野を手に入れる為・・・かな」
「はい?」
「それと牧野が心配している事は既に解決済み」
「エッ?」
「父さんは認めているから、大丈夫だよって事」
「そ、それじゃ・・・ずっと一緒にいられるの?」
「うん」
「嬉しい~!」


って牧野・・・
いきなり抱きついて

俺達今、どういう状況か解かってる?

牧野が悪いんだよ
もう一回ね