「ねぇ~あの人だかりの中の車…」
クククッ
わざわざ民間機にしたんだ、司
「花沢類、ちょっとあの中に降りるのは…」
「目立つよね…でもムリだと思う」
バン!
「類!」
ほらね、牧野の顔が見たいから待ってたんだもんね
司は…
「ゲゲッ!ど、どうしよう…マスコミが押し寄せて来る…」
ピ、ピッ!
『あきら、今ドコ?』
『あぁ?空港に着いたところだけど』
『悪いけど、司がいてマスコミが沢山いるからこっちに車回して』
『あ~あの人だかりか・・・OK』
「おい、司!」
「おう!あきらと総二郎か」
マスコミが司と共に移動する
「牧野、今のうちに降りよ」
「あ…うん…でも車は?」
「大丈夫、うちの運転手が来てるから、行こ」
殆どマスコミに追われる事なく、空港内に入れた
F3の連携ってホントすごい!
「美作さん、西門さん、ありがと」
「ったく、司がいきなり民間機にすっからこうなるんだよな」
「先輩、これじゃラブラブなお別れが出来ませんね」
さ、桜子///
「司のヤツ、まだマスコミに囲まれてるぜ」
「まったく、前に刺された事があったのに大丈夫なのかよ」
そうだよね…
ホント何かあったら、記憶失くすぐらいじゃすまない事だってあるかも…
「牧野、大丈夫だよ。前の時とは違ってちゃんとSPがついてるから」
「う、うん…」
「おい、類!昨日はどこ行ってたんだよ」
「どこだっていいでしょ」
「携帯鳴らしても出ねぇ~しよ」
「つ~か、司なにいきなり民間機に変えてんだよ」
「総二郎、べ、別にいいじゃねぇか」
「そんなに牧野に会いたかったの、司」
ななな、なに言ってるの
花沢類///
「そ、そんなんじゃねぇ~よ///」
「司、みんな心配すっから今日みたいな事すんなよ。牧野なんかさっきまで真っ青な顔してたぞ」
ちょっと美作さん、余計な事を…
「何を心配すんだよ、心配するような事なんて何もねぇ~だろ」
道明寺…あんた自分が刺された記憶もないわワケ?
「ったく、司、昔刺された事あんだろ」
「あ~そうだったな…」
それで牧野の記憶を失くしちまったんだよな…
「心配かけて悪かったな、牧野」
エッ
道明寺…
「う、ううん、でもこれからはホント気をつけてね」
「あぁ///」
ねぇ~牧野
心配なのは解るけど、司に上目遣いしてどうするの
司の顔、真っ赤だよ
「おいおい、つくしちゃん。司にそんな可愛い顔してどうすんだよ」
「つくしちゃん、言うな、西門さん!」
「先輩、それじゃ誰の見送りに来たか解りませんよ」
さ、桜子まで…
「ねぇ~牧野、俺もう時間ないんだけど」
エッ?
もう…
「おい、司も時間なんじゃねぇ~か?」
エッ?
道明寺も…
「あぁ、ホントマジ時間ねぇ~わ、またな牧野」
「あっ・・・うん、元気でね」
キャ!
は、花沢類///
「俺も行かなきゃいけないんだけど」
「ご、ごめん…」
チュッ!
「じゃ~行くね」
「うん…大好きだよ、花沢類!」