Uneasiness⑩-2


「フフッ、つくしさん、おめでとうございます。三条様と大河原様がお見えですが」

あっ!
忘れてた…花沢類がいきなりすっごい話するから///

「か、加代さん、ありがとうございます///今、行きます!花沢類、ちょっと行って来るね」

バタバタバタ


あ~どうしよ
あたし今、顔赤くないよね?
泣いたのバレないかな…

「もう、先輩遅いですよ!早く乗って下さい」
「ご、ごめん、桜子!あっ、滋さん遅くなって…」

っていうか
いつも思うんだけど、たかがエステに行くのに何でリムジンなんだろ…

「つくし、どうしたの?何か顔が赤いけど」

ボッ///
うわわ
ヤダ…顔が勝手に

「先輩、花沢さんから婚約の話でもされました?」

な、なんで知ってるのよ、桜子

「ナニナニつくし、類君と婚約するのぉ~!?」
「え~と、まぁ~ハハハッ、そうなる…かな///」

やっぱり、大事な話って婚約の事だったんですね
という事は…

「花沢さん、いつ帰国するんですか?先輩」
「ヘッ!?桜子、何で帰国するって解ったの?」
「そんなの大体の流れで解りますよ、先輩じゃないんですから。どうせ先輩の事ですから、話があるって言われてパーティーの打ち合わせとか考えてたんじゃないですか?」
「さ、桜子、あんたってホントすごいよね…」
「で、先輩、いつなんですか?」
「あ~えっと3月の終わりくらいだって」
「それじゃ~花沢さんの誕生日に正式に婚約ですね」
「あんたって敵にしたくないわ…すごすぎ」

まったく先輩は…
そんな事、呑気に言ってる場合じゃないですよ
今日だってかなり重要なんですから
花沢さんが女性をエスコートしてパーティーに出るの、初めてなんですからね


ん~
気持ちよかったぁ~
っと…さ、桜子そんな睨まないでよ

「本当に先輩は…時間がないんですからね、次は花沢邸に戻ってヘアーメイクと着替えですよ」
「はいはい、桜子」

ホントパーティーを一つに出るのに、毎回こんな事しなくちゃいけないなんて
はぁ~

「すみません、滋さんそれ先輩に見せてあげて頂けますか?」
「エッ?桜子、だって…」
「ちょっと先輩に気合いをいれてあげないと」

な、なに!?
週刊誌って…もしや

ウゲッ!
ま、まただ…
昨日の空港に迎えに行った時の…

それで何で、花沢類と道明寺とで三角関係にならなきゃいけないのよ

「先輩解りました?だから今回のパーティーではすっごく先輩は注目の的なんですからね、少しは気合いいれて頂かないと花沢さんが大変な思いをするんですから」

ホントだね…あたしが何かしたら、花沢類に迷惑かかっちゃうよね

「ご、ごめん…桜子、滋さん」
「フフッ、大丈夫だよ、つくし!だってつくしの為だけじゃないしねぇ~桜子」

エッ!?
他に何か目的でも?

「先輩が注目されるって事はもちろん私達もですよね、この絶好の機会にいい男チェックですよ!先輩、私達の為にもくれぐれも失態しないようにして下さいね」

まったくあんた達って…
西門さんや美作さんにエスコートしてもらって、その上だなんて
ちょっと贅沢なんじゃ…

「つくしばっかり幸せじゃ不公平でしょ、協力してもらわないとね♪」

はいはい…
2人の為にも恥をかかないように極力気をつけます