Uneasiness⑥-3


フフッ
花沢類って、ホント可愛い寝顔してるんだよね

あ~ぁ…
でもとうとう花沢類がフランスに行く日が来ちゃったな
はぁ~
こうやって今までずっと傍にいてくれたのに、いなくなっちゃったらどうなるんだろう…
花沢類のお父様には偉そうに言っちゃったけど、ホントはすっごく不安だし、寂しいし、離れたくない…

「牧野、泣かないで」

エッ?
花沢類、起きてたの!?
あたし泣いてなんか…
あれ…
ヤダ…
今日一日笑顔でいようと思ってたのに

「花沢類…ごめんね…」
「そんな顔されたら、離れられなくなっちゃうよ」

あたしの涙を拭い
優しくキスをしてくれた

「牧野、愛してる。必ず戻ってくるから、俺を信じて待っててくれる?」

そんな不安そうな顔しないで、花沢類…

「あたしも花沢類を愛してる。でもあたしは待ってるんじゃなくて、花沢類と一緒に進んいくの。花沢類がビックリするようないい女になってみせるからね!」
「クククッ、牧野らしいね、期待してるよ」

えっと…
ちょっと…
ななななに///
急にビー玉の目で見つめないでよ///

「なななに見てるの///」
「牧野の顔、当分見れないから…ククッ、牧野ホント可愛いね」

な、なに、いきなり
そんな事言うかな///

「は、花沢類の方が、カ、カッコいいじゃない」

アレ!?
あたし何言ってるんだろ

「クククッ、俺なんかより牧野が心配だな」

な、なにが心配なの???

「浮気しちゃダメだよ」

ヘッ!?
う、浮気???

「な、なに言ってるのよ、花沢類!するワケないでしょうが」
「だって牧野、可愛いから周りの男がほっておかないでしょ」

いやいや、誰も相手にしないって

「そんな事、まったく心配しなくていいから」
「ホント解ってないよね、牧野は…」

なによ、そんな呆れた顔しちゃって

「は、花沢類こそ、う、浮気したら許さないからね」
「ククッ、俺は大丈夫。牧野以外、興味ないから」

ボッ///
は、恥ずかしい言葉をサラッと…

「あ、あのさ、もうそろそろ起きない?///」
「ヤダ」

ヤダって…そんな子供みたいに

「で、でもさ、朝食の準備も出来てるだろうし…」
「ククッ、牧野まだ離さないよ。もう一回してからね」