はぁ~
やっぱりいるいる
すっごく沢山…
さっき教えてもらったんだけど、このリムジンにもずっとへばりついてたらしい…マスコミが
「じゃ~牧野行くぞ!大河原は俺達と一緒に来い。車の持ち主が降りて来ないと疑われるからな」
「いいタイミングで花沢の車が来たぜ。俺らがあっちの車に行くフリしてる間に桜子、牧野頼む」
「み、みんな、ありがと」
西門さん達が降りて、マスコミが動き出す
その隙にそっとドアを開けて、上手く脱出成功!
その後、またみんなで合流した
花沢類が到着するまで
後10分…
ガヤガヤ
ガヤガヤ
なに、どうしたの?
「ねぇ~いきなり騒がしくなったけど…西門さん、何か見える?」
「なぁ~おい、あきら聞いてたか?」
「いやまったく…何で今日でしかもこの時間なんだ」
ポンポン
エッ?
なに、桜子…
「先輩…」
「どうして?何で司がいるのぉ~!!!」
はい?
ど、道明寺!?
「よぉ!」
ホントだ…
たしかに本物がいる…
「司~、来るなら連絡くらいしろよ、まったくいつも突然なんだからよ」
「ふん、俺様の勝手だろ」
「つ~か、このマスコミどうすんだよ、せっかく上手く巻いて来たのによ」
「そんなの気にすんな。ところで牧野、元気だったか///」
ヘッ?
なっ、いきなりあたしに振らないでよ
「見ての通り元気だけど」
「何か今日はいつもと雰囲気が…キ、キレイだな///も、もしかして俺様に会うためにお洒落してきたのか」
「ななな…ばっかじゃない!何であたしがあんたに会うためにお洒落しなきゃなんないのよ!」
「ふん、照れんなよ」
「はぁ~?あんたが帰国する事も知らないのにどうやったら出来んのよ!今日はね、花沢類の為にお洒落して来たんだから!」
「ククッ、俺の為なんだってさ、司。残念だったね」
「は、花沢類…」
「牧野、ただいま」
ククッ
牧野、そんな泣かなくても
「牧野、ちゃんと顔見せて」
チュッ!
この前会った時よりまたキレイになったね、牧野
…ん!?
「は、花沢類///おかえりなさい」
「牧野、テメェ~俺様の時と随分態度が違うじゃねぇ~か!」
まったく
司、うるさいんだけど
「司、当たり前だろ。愛しの彼氏のお帰りなんだからよ」
「あぁ?」
「ほら、邪魔すんな。行くぞ」
「類!夜、邸行くから後でな」
「待て、何で俺様まで行かなきゃいけねぇ~んだよ」
ククッ
悪いね、司
やっと牧野に会えたんだから邪魔しないで
「じゃ、牧野行こ」
「うん!」
「行きたいトコがあるんだけど寄り道していい?」
「うん、いいけど…花沢類疲れてないの、大丈夫?」
またそんな可愛い顔して、我慢出来なくなっちゃうでしょ
チュッ!
「も、もう///花沢類ったら///」
クククッ
可愛い、牧野
車に乗り込み、何とかマスコミを巻いて目的地に向かう
ん~たしか、あの店のロゴだったと思うんだけど
「牧野、着いたよ」
ククッ
また寝てる
人の事、三年寝太郎なんて言ってたけど、牧野の方がずっと寝太郎でしょ
「ま~きの!起きて」
チュッ!
「ふぇ!?あっ…ご、ごめん、また寝ちゃった…ハハハッ」
チュッ!
「着いたから行こ」
「あっ、うん///」