Uneasiness⑩-1


はぁ~どうしよ…
すっごく頭が痛い…
気持ち悪い…

道明寺のトコのパーティーの事もあるけど、花沢類に会えた事がすっごく嬉しくて、つい飲みすぎちゃって…
思いっきり二日酔い…

「牧野、大丈夫?」

な、情けないよ…
せっかく花沢類が帰って来たのに

「ご、ごめん…もう少ししたら大丈夫だから…」

ククッ、お酒弱いのに飲み過ぎるから

「牧野、はい、薬」
「あ、ありがと」
「俺、お風呂入って来るから牧野はもう少し休んでな。それからククッ、お誕生日おめでと」

ヘッ!?
誕生日…だ、あたし…
や、やだ、忘れてた

「ハハハッ…ありがと///」

まったくあたしって…
二日酔いの挙げ句、誕生日も忘れちゃうなんて

今日はパーティーがあるから午後、桜子が迎えに来るんだよね
こんなのんびりしてる場合じゃないよね

よし!
薬も飲んだし、あたしもお風呂に入いろ
少しは良くなると思うし


「花沢類、朝食食べよ」

あれ
牧野スッキリした顔しちゃって、二日酔いは平気なの?

「牧野、もう大丈夫なの?」
「うん!なんかお風呂入ったら治っちゃった」
「ククッ、牧野、朝食って言うよりもうお昼に近いんだけど」

ゲッ!
ホントだ
もう11時だよ、だからお腹が空い…グ~

「プッ!牧野、面白い…クククッ」
「もう、花沢類///そんなに笑わなくたって///」
「ククッ、ごめん、ごめん。またお腹が鳴り出す前に食べよ」


「ん~美味しい♪」

相変わらずホント美味しいそうに食べるよね、牧野
さっきまで二日酔いだったなんて、まったく思えない…ククッ

「ねぇ~牧野、話があるんだけど」
「ん?あぁ~今日のパーティーの打ち合わせ?」
「あっちでお茶飲みながら話そ」

加代さんが入れてくれた紅茶をまた美味しそうに…
お願いだから吹き出さないでよ、牧野

「牧野、婚約しない?」

ヘッ!?
婚約…ブッ!

ククッ
やっぱり…

「わわわ、ごめん…ってな、なに!?こ、婚約ぅ~?」
「うん」

うんって…
ま、待ってよ、何故いきなりそんな話になるワケ!?

「俺さ、3月の終わりにはこっちに帰って来るから」

はい?
帰って来るって…今回みたいに数日間って事?

「ククッ、何回かはフランスに行かなきゃいけないけど、もうずっと日本にいるよ」
「ホ、ホントに!?」
「あい」

す、すっごく嬉しくて…
どうしよう
涙が止まらないよ…

「牧野、そんな泣いたら今日のパーティー、すっごい顔で出ることになっちゃうよ、ククッ」

ハッ!
そ、そうだよね、桜子にも怒られちゃう

「ハハハッ、ごめん」
「ところでさ、牧野、さっきの返事は?」

返事!?
えっと…なんだっけ?

「忘れちゃった?さっき婚約しないかって言ったんだけど」

あっ!
そ、そうだった
婚約の………返事!?

「こ、婚約っていきなり言われても…え~と///」
「牧野さえよければ、3月に戻った時、正式にしようかなって思ってるんだけど、ダメ?」

ななな///
そんな寂しそうな顔…ホント花沢類はずるいんだから

「ダ、ダメじゃない///」

チュッ!

「ありがと、牧野。じゃ~3月30日に婚約パーティーするからね」

エッ?
な、なんで日にちまで決まってるの!?

「あのさ、もしかして、あたしの返事聞く前にすでに準備してたとか?」
「ククッ、もちろん。あれ、牧野断るつもりあったの?俺は牧野の事信じてたのに?」

あわわわ///
またその顔…
ホントずるいんだから、花沢類は