Uneasiness③-2


~ダイニング~

「う~~ん!美味しい♪」
「ククッ、たくさん動いた後は特に美味しいでしょ?」
「なっ///は、花沢類!」

牧野ってホント面白い!

「ねぇ~牧野」
「なに?」
「どこの大学受けるの?」
「エッ?い、いきなり・・・落ちたら恥ずかしいから言わない・・・」
「父さんが知ってるのに俺だけ知らないなんて・・・」

ちょっと寂しそうな目で牧野を見る

「花沢類のお父様が???」
「うん、ごめんね、牧野の事調べたらしい・・・」
「ううん、仕方ないよ」
「で、ドコ受けるの?」

もう一度、牧野の顔を覗き込んだ

「も、もう///花沢類、ずるいよ!
落ちても笑わないでね、え~と・・・○○大学」
「エッ?」
「やっぱり驚くよね、かなりレベル高いしムリかな・・・」

ってその大学・・・

大手企業が毎年競い合って入社させようと目論んでいる・・・

特に特待生の争奪戦は毎回すごい

たしか父さんの秘書も、○○大学の特待生だったような

「学部は?」
「一応、経済学部・・・」

牧野・・・あんたすごすぎ

入るのさえ大変なのに、特待生で、しかも経済学部ほぼ確実って・・・

父さんが知らない訳ないよな
花沢物産だって毎年、参戦してるんだから

「牧野、入るのも大変だけど入った後も厳しいんでしょ」
「うん、かなり大変みたい・・・たしか学部で5番以内にいつもいなきゃいけないみたいなんだよね」
「大丈夫なの?」
「まだ入れるか解からないけど、自分を試してみたいし、頑張るよ」
「俺に手伝える事があれば言ってね」
「うん!でも花沢類も大学と仕事両立してるんだから、まずは自分の事が先だからね」
「あい」



~プライベートジェット内~

ったく
何考えてんだ、あのババァ
どうして俺が…
あ~イライラする!!!


~NYオフィス~

「司さん、明日から1週間、日本に行って頂きます」
「あぁ?」
「して頂く事はここに全て書いてあります。後、個人的に牧野つくしさんと繋がりを持つようにしておくように」
「牧野って…あのウルサイ女か、なんで俺が、んな女と…」
「道明寺財閥の為…後は司さん、あなたの為かしらね」
「ババァも・・・あの女を知ってるんだな・・・」
「会社では社長とお呼びなさい!まったく・・・司さん、あなただけじゃないですか、知らないのは」
「西田、お前も知ってるのか?」
「はい、存じております」
「フン!」

何でだ
何で俺だけ解からない・・・
総二郎達もあの女の事、ダチだと言ってた
じゃ~俺様が知らない訳がない
でも俺はあの女なんてまったく知らない・・・

あ~
めんどくせ~
あの女の事になるとイライラする

チッ!
ババァも余計な事を・・・

仕方ねぇ
適当にあきらにでも頼んでおくか