「なぁ~牧野、お前卒業したらそのまま花沢物産に入社すんだろ?」
あっ!
そういえば花沢類に、聞かなきゃいけない事があったんだ
「あたしはそうしたいんだけど、花沢類、入社の試験とか面接とかどうしらいいの?」
今更なに言ってんの、牧野
「牧野の採用はもうとっくに決まってるから」
ヘッ!?
だってまだ何も…
「牧野、お前だったらどこの会社でもそんなのスルーだよ、なんだったら美作商事に来るか?」
「あきら」
「類、怖え~な、睨むなよ、冗談だって」
「牧野は俺様のトコに来い!」
はい?
なに言ってんのよ、道明寺
「司、悪いけど…」
「まだ非公開だが、9月から俺様が道明寺財閥日本支社長に就任になる」
ふ~ん
司、本格的に帰って来るんだ
学生なのに、かなり実績上げて来てたもんね
でもさ、その事と牧野の事は別だから
「司、すげ~じゃん!」
「ふん、この俺が努力したんだからそんなの当たり前だろ。牧野、俺様が採用してやるからな」
なっ…もうなに勝手に決めてんのよ!
「司、牧野は花沢物産に決まってるからもうダメだよ」
「そんなのどうにでもなるだろ、まだ入社したワケじゃないんだからな!」
もう、まったく…
「道明寺、あたしは花沢物産に入るってもうとっくに決めてるの!道明寺財閥には絶対に入らないから」
「断言する事ないだろ!気が変るかもしんねぇ~し、なんなら俺様の秘書にしてやってもいいぞ」
はぁ~?
もう話にならない
「牧野は俺の秘書になる予定だから、邪魔しないで、司」
ヘッ!?
あたし聞いてないけど…
「類の秘書だと!んなのぜってぇ~ダメだ!!!」
「うちの人事なんだから、司には関係ないでしょ」
つ~か、初めから秘書なんて、そんなムリでしょ
「あ、あのさ、あたし秘書なんて…もっと普通の仕事でいいから」
「ククッ、もう決めたからダメ」
「おい、類!勝手に決めんな!秘書なら俺様のトコに来い!」
もう、何度も司うるさい
「そんなに秘書が欲しいなら、滋ちゃんがつかさの秘書になってあげようか?」
「いいんじゃないですか、道明寺さん。なんなら美作さんの秘書は私がなりましょうか?」
みんなそんな気軽に…大丈夫なのかな、この人達の会社…
「お前らいいよな、俺には秘書なんていらねぇ~からな」
「西門さんは秘書じゃなくても優紀さんに手伝ってもらえばいいじゃないですか」
エッ?
やっぱり西門さんと優紀って…
「そうだな、それもありかな」
「美作さん、卒業したら宜しくお願いします」
「つ~か、お前出来るのか?」
フフッ、桜子だったら、微笑むだけで何もかも上手くいきそうな気がするよ
「先輩までとはいきませんが、これでも成績は優秀ですから」
「ねぇ~つかさは?」
「お前は大河原財閥があんだろ」
「修行って意味を込めていいでしょ」
「ふん、勝手にしろ」
大河原が秘書になるなら、牧野は必要ないよね、司
クククッ
なかなかいいアイデアだったよ、大河原