Uneasiness⑮-3


結婚式当日

「つくしぃ~!すっごくキレイ!!」
「ありがと、滋さん///」
「先輩が一目惚れしたウェディングドレスですからね、しかも…似合って当然ですよね」

そういえば
あの時、誰のデザイン画か教えてもらえなかったんだよね

選ぶ時も不公平にならないようにって、ごちゃ混ぜにされて…
でもその中で
一枚だけ、ものすごく目を引いたドレス

それが今日着ている、このウェディングドレス

「ねぇ~桜子、このドレスって誰がデザインしたの?」

ホント先輩って鈍感なんですね

「私、運命って信じてなかったんですけど、花沢さんと先輩を見て本当にあるんだと実感しました。先輩が一目惚れしたドレスは花沢さんがデザインしたものですよ」

エッ!?
花沢類が…

「つくし、そんなに泣いたら…ほら、折角綺麗に化粧したのが落ちちゃうよ」


何十キロあるんだろうと感じた英徳の制服を着て、出会ったあたしの初恋の人

花沢類

その後
本当に本当に、色々な事があって…

そして今
教会の中で、あたしの大好きな微笑みで、バージンロードを歩くあたしを待っている

フフッ
パパ、そんなに泣かないで

優紀
いつも傍で見守っていてくれて、ありがと

桜子
あなたがいてくれたから、頑張ってこれたんだよ

西門さん、美作さん
いつも心配ばかりさせて、ごめんね

滋さん
あたしの傍にいて、辛かったはずなのに…
ありがと
滋さんも絶対に幸せになって

道明寺…
あなたと出会えて、本当に良かった
ありがと
そして…ごめんね

「牧野、綺麗だね」

花沢類///

「あ、ありがと///」
「愛してるよ」

花沢類と本当に運命で繋がっていると信じて
これからもあたしは花沢類に、ずっとついていく
そう、かけがえのない大切な友人と共に…


fin
2009.5.11