「牧野、ごめん」
リビングに戻ると朝食が並べてあった
「せっかく玲奈さんが作ってくれたんだから食べないとね!!すっごく美味しそうだよ、花沢類、座って」
牧野が作った方が良かったんだけど
「玲奈さんってお嬢様なのに料理が出来ちゃうなんてすごいよね」
牧野、玲奈の事はもういいから
「そんな事より牧野、ホント今日帰るの?」
「うん…花沢類の顔見れただけで十分だし、あっ、そうだこれ…お誕生日のプレゼント」
ククッ、なんか可愛いラッピング
「花沢物産でアルバイトさせて貰ってるから、フフッ、今回は奮発しちゃった」
プレゼントより牧野のその笑顔の方がずっと嬉しいんだけど
可愛いラッピングを解く
中にはプラチナにアクアマリンがついたのピアス
「牧野、これ高かったんじゃない?」
「あたしにしてはね、でも花沢類にとっては全然だよ」
「牧野、ありがと」
さっそくつけてみた
あれ、どうしたの?
牧野、急に真っ赤になって
「は、花沢類にその…天使の微笑みされちゃうと、どうも…ね///」
フッ、ホント可愛いい
チュッ!
「ななな///は、早く支度しないと秘書の人が迎えに来ちゃうよ」
クククッ
牧野、照れるとすぐ話変えるんだから
「ねぇ~牧野はこれからどうするの?」
「ハハハッ…どうしよう…」
はぁ~
あたしってホントばか…
まったく考えてなかった…
もちろん花沢類は学校か、会社に行くのは当たり前で…
「牧野、今日俺会社だから、一緒に行く?」
エッ!?
一緒にって、だってあたし全然部外者だよ
「牧野、翻訳の仕事してるし、アルバイトもしてるでしょ、部外者じゃないよ」
あれ…また声に出しちゃった…のね
「ハハハッ///で、でも大丈夫なの?」
「ずっと一緒にはいてあげられないけど、いい機会だから行こ」
「うん!」
花沢類と一緒に会社に出社して、かなり好奇な目で見られちゃったけど、案内をしてくれてる花沢類の第3秘書の人が、翻訳の仕事をしてるって言ってくれてから、みんな親切にしてくれて、忙しいのに花沢類とランチも一緒に取れて、午後からは花沢類は終日会議だって言ってたから、無理を言ってあたしも参列させて貰った
いつもは録音した音声を何度も繰返し聞きながら翻訳してるんだけど
やっぱり生で聞いてると、所々解らないとこがある
専門用語とかホント解りづらい
まだまだなんだなって、すっごく実感した…
それにしても花沢類はすごい
三年寝太郎って言われてたのがウソみたい
でも英徳で一番だったんだけど…
普段の花沢類もいいけど、ビジネスモードの花沢類もすっごくカッコいい///
またに目が合うと花沢類が微笑んでくれて、周りの人にひやかされたりしたけど
とにかくあたしはもっと覚えなきゃいけない事が沢山あるって感じた
ずっと花沢類の傍にいられるように
花沢類の足を引っ張らないように頑張らなきゃね!