Uneasiness⑫-2


「先輩!」
「あ~桜子、あんたいつもこっちの大学に来て大丈夫なの?」
「先輩と違って私は卒業さえ出来ればいいですからね。それに英徳にはもう誰もいないからつまらなくて」

そうだよね、みんな卒業したゃったし、やっぱり学生の時とは違って忙しいそうだもんね
花沢類もいつも遅く帰ってくるし…

「桜子、今日はあたしもう帰るし、仕事もないから遊びに来る?」
「もちろん行きますよ。だって今日は花沢邸に集合なんですから」

はい?
集合って…みんな来るって事!?

「あ、あのさ、花沢類、仕事できっと遅くなると思うけど…」
「花沢さんなら今頃、美作商事で打合せ中ですから、その後もちろん強制直帰予定ですよ」

あんた達って…桜子は学生だからいいけど
そんなんで、美作さんや西門さんは大丈夫なの?

「ほら、先輩行きますよ」

あっ…でもたまにはいいか、みんなで集まるのも、道明寺が記憶を取り戻さた以来だもんね

花沢類は多分、不機嫌な顔で帰って来る気がするけど…

「「よぉ!牧野」」

あれ
西門さんも一緒だったんだ
フフッ、やっぱり花沢類、超不機嫌

「お疲れ様!桜子と久しぶりに夕食作ったんだ。お腹空いたでしょ、座って」
「着替えてくる。牧野来て」

エッ!?
あ…

「牧野、類の機嫌直してこいよ。ずっとそんな調子だからよ」

もう
美作さんったら///

「先輩、用意しておきますから気にせずにどうぞ」

桜子まで///

「牧野、早く」
「あっ、うん。じゃ~桜子お願いね」

いつもよりすっごく不機嫌なんだけど…

キャッ!
エッ!?
いきなり抱きしめて
ど、どうしたの///

「は、花沢類?」
「数日間だけど日本に司が帰って来るって」

あっ…そうなんだ

だからみんな、あたしに気を使って来てくれたんだね

「いつ帰って来るの?」
「明日」

そっか…
じゃ~きちんと話をしなくちゃね

「と、とりあえずさ、みんな待ってるから着替えて行こ」
「うん…牧野」
「ん?」
「信じてるから」

花沢類…いつも心配ばかりさせて、ごめんね

チュッ!

「大好きだよ、花沢類」


「まったくお前ら、遅せ~よ。先に始めちまったからな」
「ハハハッ、ごめん!あたしもお腹空いちゃった。花沢類も早く食べよ」
「あい」
「おっ!類のヤツ、機嫌直ってんじゃん。って事は牧野、ラブラブ攻撃か、さすがだな」

なっ///
なに言ってるのよ、西門さん

「べ、別に何もしてないわよ///もう、ニヤニヤしないでくれない?」

まったく
美作さんまでニヤニヤして…

「かなり機嫌がいいって事は、何もないはずはないですよね、花沢さん?」

ちょっと、桜子
花沢類に、何で話を振ってるのよ

「クククッ、キスされて大好きって言われた」

うぉ~!!!
ななな、何を言うかな
花沢類///

「つくしちゃん、昔と比べて大分積極的になったみたいだね」
「もう!つくしちゃん言うな///」

まったく花沢類が余計な事言うから…ホント恥ずかしい///

「まぁ~先輩が積極的になれるくらい花沢さんの事が大好きだと解ったから、これで少しは安心ですね」

エッ!?
何が?

「そうだな、フラフラっと司にいく事もねぇ~だろ」

ど、道明寺!?
そうだ、帰って来るんだったよね

「そうだといいけどね」
「花沢類、心配しないで、大丈夫だよ!」

フフッ
自分の事より他の人を気にする牧野だから、司に流されちゃうんじゃないかって心配なんだけどね