Uneasiness③-5


~Rui~

やっぱり司、最強だね…
短い滞在期間なのに、すっごい存在感

っていうか、ちゃんと仕事してんの?

さっきカフェにいたよね!?
今また何でここにいるかな…
悪いけど、ここは牧野との大切な場所なんだから、邪魔しないでくれる

「おい、お前///」
「あ、あたしの事?いい加減、名前で読んで貰えないかな…あんた名前も覚えられない程バカだったっけ?」

クククッ
司が日本に帰って来た時とは全然違うね、牧野

「てめぇ~俺様に向かって、いい度胸してんじゃねぇ~か!」
「俺様、俺様って何様のつもりよ!ここはね、花沢類との大切な場所なの。あんた何でここに来るのよ!」

牧野、同じ事考えてるんだね
なんか嬉しいかも

「俺様がどこに行こうが、てめぇには関係ねぇ~だろ」

司、悪いけどうるさすぎ

「牧野、行こ」

牧野の手を掴み、非常階段を降りた

「待て、類!どこ行くんだ」

司が叫んでたけど、そんなの無視
俺もこれから仕事行かなきゃいけないし、今は牧野との時間が大事だからね

「もう何なの、道明寺は!あたしが行くとこ、行くとこ現れて!すっごく迷惑」

クククッ
司、やっぱり牧野の事、細胞が忘れてないみたいだね

「この前なんかね、図書室まで来て、大声出されてホント頭きちゃった」
「クククッ、明日には司、NY帰るからそれまでの我慢だね」
「後1日我慢か…花沢類とあまり会えないのに、邪魔されたくないな」

牧野、そんな可愛い事言うと俺、我慢出来なくなっちゃうよ

クククッ
夜は覚悟しててね

「牧野、もう行かなきゃ」
「エッ?もうそんな時間なんだ…ホントに道明寺のせいで…ブツブツ」

牧野を抱き寄せ、深いキスをした

「バイトの帰り迎えに行くからね」
「うん!花沢類頑張ってね///」



ねぇ~司、また邪魔しに来たの
しかも牧野のバイト先まで…
後1日しかないからって、それやり過ぎでしょ

「司、何やってんの?牧野離してくれない?」

司に無理矢理抱き締められてる牧野を奪い返す

「入院してた時、こいつが俺様と付き合ってるって言ってたんだ。だからこいつは俺様のものなんだよ!」
「司、勝手すぎ。牧野は絶対に渡さない」
「あぁ?ふざけるな!」

俺に殴りかかる司を避け、逆に司を殴った

「司、散々牧野に辛い思いをさせて、終わったはずだよね?今さら何言ってんだよ!」
「類、お前こそ俺がいない間に手出したんだろうが!」

再び司が殴りかかろうとした時

「やめて!もうやめ…やめてよ…」

俺は牧野を抱き締める

「ど…道明寺、もう…あなたとは…終わってる…よね?ご…ごめん…あ…あたしは…花沢類が…好き…なの」
「チッ!勝手にしろ」

泣きじゃくる牧野を車に乗せた
邸に帰る間、牧野は一言も話さない

何を考えてるの…牧野

邸に着くと、使用人が心配そうに牧野を見ている

「類様、牧野様、お帰りなさいませ」

加代が牧野の泣き顔を見ると、牧野をそっと抱き締めた

「類様、いつもご一緒なんですから、たまには加代に牧野様を貸して頂けませんか?」
「加代さん…」

牧野が加代さんの顔を見上げた
加代さんは牧野に優しく微笑み、部屋へと連れて行った