Uneasiness⑩-3


「先輩、ヘアーメイク終わりました?って…すっごく化けましたね」

ちょっと桜子!

「うわぁ~つくし、すっごくキレイだよぉ~!」

そ、そんな滋さんったらお世辞言っちゃって///
滋さんや桜子の方が、ずっとキレイじゃない

「ふ、2人はもうドレス来たんだ、早いね」
「先輩と違って慣れてますからね、着替え手伝い…先輩、昨日これありました?」
「エッ?なに」

アクアマリンとダイヤのネックレスとブレスレット!?
ネックレスは指輪とお揃いの形なんだけど…

「きっと類君からのプレゼントだよ!」

プレゼントって…あたし、昨日ピアスもらったばっかりなのに!?

コンコン

「つくしさん、西門様方がお見えになりましたが、お支度の方は…」

エッ、もう!?

「すみません、後少しです。すぐに行きますと伝えて下さい」

ひゃ~
い、急がなきゃ!

「先輩、そんか慌てなくても…せっかく整えた髪型が乱れちゃいますよ」
「ご、ごめん」
「先輩はじっとしてて下さい。私達がやりますから」

ハハハッ
なんか着せ替え人形みたいだよね
でもこんな素敵なドレス、あたしに似合うのか?

「最後にネックレスとブレスレットをして…はい、つくし出来たよ!どう?」

ふぇ!?
こ、これがあたし?
やっぱり桜子の言う通りだよ
すっごく化けすぎ…

「じゃ~行きましょうか」
「う、うん…桜子、滋さんありがと」


「おい、牧野どうしたんだよ、すっごい化けすぎ」
「へぇ~随分と変わるもんだな、女って怖え~よな」

そりゃ~
あたしだって鏡で見て、ビックリしたけどさ
お祭りコンビに言われるとなんかムカつく!

「う、うるさい!西門、美作」
「ククッ、牧野、すっごくキレイだよ」

は、花沢類///

チュッ!

「あ、ありがと///あと、このネックレスとブレスレットも///」
「ククッ、どう致しまして」

っていうか花沢類…
す、すっごくか、カッコいいんだけど///

「先輩、いつまでボォ~と花沢さんに見とれてるんですか?」

いや、まぁ~
ハハハッ…///

「牧野の事、誰にも見せたくないな」

エッ?
ビー玉の目が…

んん…ん

「おいおい、見せつけんなよ」
「ほら、類いつまでやってるんだよ、行くぞ」

は、花沢類///
あ、あの…

「牧野、絶対に俺の傍から離れないで」
「あっ…うん」
「じゃ~行こ」



「なぁ~毎年このパーティーってマスコミこんなすごかったか?」

ホントすごい…
空港の時よりもずっと…
さすがに道明寺財閥
色んな企業の偉い人達がいっぱい来るから…

「あきら君、私、前にパパと出た事があるけどこんなすっごくなかったよ」
「当たり前じゃないてすか。今回は注目の3人が揃うんですからマスコミだって張りきりますよ」

はい?
もしかしてあの週刊誌のせいって事!?
まさか…だよね

ポンポン

花沢類…

「牧野、大丈夫だから」
「うん…ありがと」

花沢類が傍にいてくれるから安心だよね

「あっ、そういえば、みんな悪いけど婚約の話はまだ内緒にしてて、色々うるさいから」
「「婚約?」」

あれ
総二郎達に言わなかったっけ?

「うん、その話は後でね、とりあえず早く車から出よ」