Uneasiness②-4


牧野の勉強会を始めて1ヶ月

使用人と瞬く間に仲良くなり、相変わらず家になかなか入れない状態

牧野、勉強する時間なくなっちゃうよ…

「牧野様、お夕食が冷めてしまいますよ、フフフッ」
「加代さん、すみません」

ようやくダイニングへと向かう

「牧野様がいらしてから邸が明るくなりましたね」
「うん、加代さんも楽しそうだし」
「えぇ、でも類様の方が…フフフッ」
「加代さん///」
「そのような類様のお顔も初めて見ましたよ」



「旦那様、お帰りなさいませ」

ん?
邸の雰囲気が違うような…

「加代さん、何かいつもと感じが違うようだが」
「おそらく牧野様がいらっしゃるからだと…」

ダイニングから笑い声が聞こえる

「類が笑ってるのか?」
「はい」

見つからないようダイニングを見ると、楽しそうに食事をしている類と牧野つくしさんがいた

書斎に行き、何度も目を通した書類を再度見る

「加代さん、あなたから見て牧野つくしさんはどんな人かな?」
「可愛らしく、とても魅力的な方ですね」
「加代さんが褒めるなんて珍しいね。司君とお付き合いしていたのは知ってるかい?」
「はい、存じております」

相当、楓さんにやられたみたいだな…

道明寺財閥の為だからといって、息子が好きになった相手に、母親がそこまでやれるものなのか?

しかし、それでも立ち向かった彼女も大したもんだが

「加代さんは類の母親みたいなものだ。一つ聞いてもいいかな?」
「なんでしょう?」
「牧野つくしさんに類が取られたらどうする?」
「私は大歓迎です、祝福致します」
「そうか、ありがとう」