Uneasiness⑦-2


「牧野!」
「つくし!」

ヘッ!?
西門さん…
滋さん…
みんな…

「おい、司。お前いきなり牧野連れ出すなよな」
「つくし、心配したよ」

ハッ!
いけない…高橋さん

「滋さん、みんな心配かけてごめん…」
「先輩、高橋さんなら事情を知ってるから大丈夫ですよ」

良かったぁ~

「牧野、お前携帯どうした?」

あっ
そういえば道明寺が…

「ほら、類からかかって来てるぞ」

エッ!?
花沢類から?
ホントに♪

『もしもし花沢類?』
『牧野…心配させないで』
『ご、ごめんね…でもただ道明寺に会ってただけだから』
『ねぇ~牧野、それが一番心配なんだけど、解る?』
『ヘッ、どうして?』
『牧野、鈍感すぎ…お仕置きかな』
『ななな、なんでそうなるかな///』
『クククッ、牧野、俺の事好き?』
『えっ…あっ…うん///』
『ちゃんと言ってくれなきゃ、俺、今から日本に帰ろうかな』
『わわわ解った///…スキ』

キャッ!

ブチ!

「いつまでもくだらない話してんじゃねぇ~よ」

道明寺!
あんた…
せっかく花沢類と話てたのに…

なにすんのよ!!!

バシッ!

「あたしの携帯返して!じゃ、あたし帰るから」
「ヒョエ~!さすが牧野だな」
「久々に見るんじゃね?」
「つくし、カッコいい!」
「先輩、女の子は普通、飛び蹴りなんてしませんよ」


~Rui~

『父さん、どういう事?』
『悪かったな、類。当初は楓さんが帰国する予定だったんたが…西田君も動いてなかったしな、まさか本人が来るとは思ってなかったからな』
『クククッ、司の母ちゃんらしいね』
『あぁ、さすが鉄の女だ。司君の記憶は戻ってないが、お前のいない隙に色々してきそうだな』
『司、どれ位いるの?』
『楓さんの予定の時は1週間だったが、10日間だ』
『ふ~ん、解った』

あれから邸に着いた牧野から電話があって、俺に心配かけまいと必死で説明してくれたけど

司は何を考えてんだろ…
今さら牧野に優しくして…

牧野、大丈夫だよね…
俺、信じてるから


~Tsukushi~

はぁ~
あれから1週間
花沢類から電話もメールもない…

やっぱり怒ってるのかな
あの次の日
道明寺とメープルに入るとこ、週刊誌に載っちゃったから…

「牧野!」

ゲッ!
また来た…

「道明寺、あんた仕事ちゃんとしてんの?毎日ここに来て…」

ったく
なんでこうやっていつも来るかなぁ~
もうこれ以上騒がれたくないんだけど…

「俺様を誰だと思ってる!んなもん完璧に決まってるだろうが」

ふ~ん、そ!

「悪いけど、あたし今日は忙しいから、じゃ」
「お、おい!待てよ」

「先輩!」
「牧野」

あっ、みんな!

「先輩、早く行きましょ」
「って、おい!お前ら、どこ行くんだよ」
「今日は類君ちでつくしの手料理ご馳走になるの♪」
「そういう事だから、じゃ~ね、道明寺」



なんであんたがここにいるワケ!?

バン!

「悪りぃ~遅くなちまった…って、なんで司がいるんだ!?」

そうなのよ
言ってやって、西門さん

「俺がいちゃ悪いか、総二郎」
「い、いや…別にいいけどよ…」

西門さん、あたしを見たって
あたしだってワケ解んないのに…

「勝手について来ちゃったんだよね、司」
「うるせ~!俺様がその貧乏食を食ってやろうって言ってんだ、有難く思え」
「別に頼んでないし」
「牧野、テメェ~」
「なんか懐かしいよね、そういうやり取り」

ヘッ?