あいつらホントに二人で来やがった
あ~イライラする!
「お前ら遅せ~ぞ!!!」
「司、久しぶりなのにうるさい」
「早く来ねぇのが悪いんだ!俺様を待たせやがって」
「ど、道明寺…ひ、久しぶりだね…」
「お、おう///」
なんだあの女…
あんなにキレイだったか!?
ダダダダダッ
「つくし~!会いたかった」
「ウゲッ!し、滋さん、ゲホゲホ、昼間会ったじゃないですか」
「ホントに毎回毎回…牧野先輩、死んじゃいますよ」
桜子もそう言うなら、こうなる前に滋さん止めてよ…
「だってつくし抱き心地いいんだもん!ねぇ~ねぇ~あっち行こ!つくし、ケーキ食べようよ」
そんな抱き心地いいって…
みんなあたしに気を使ってくれてるのかな
よし!
気持ちを切り替えて、道明寺の事は忘れて
滅多にこんな高級品、食べれないもんね
沢山食べよっと!
「うん!ほら、桜子も行くよ」
「おい、司!」
「あぁ?」
「何さっきから牧野の事、目で追ってんだよ」
「んな事ねぇ~よ///」
総二郎の言う通り、さっきから牧野の事見てるよ、司
「牧野に惚れたか?」
「あ、あんなうるせ~女、ぜ、絶対ありえねぇ~///」
司、牧野に似てるね
動揺するとどもるトコ
「最近、牧野キレイになったしな、惚れても仕方ないんじゃね」
「類のお陰で色気も出てきたし、な!」
「だ、だから、ほ、惚れてなんかねぇって!」
ククッ
記憶がなくても、やっぱり司だね
牧野に惚れちゃうなんて
「って言うか、何で類のお陰なんだ?」
「司、見て解かんねぇのか?」
「あぁ?」
司…鈍感なとこまで牧野にそっくり
「類と牧野付き合ってんだよ」
司、青筋たってるよ
そんな目で睨まなくたって
「ホントか、類?」
「そうだけど」
「あの女、やっぱり類の女だったんじゃねぇか!ふざけやがって」
「オイオイ、司!なに勘違いしてんだよ」
「あぁ?なにが勘違いだ、あきら!」
「類と牧野が付き合い始めたのって昨日だぜ!」
「って言うか、司なに怒ってんだよ!もうお前には関係ねぇ~だろ」
「うるせ~!お前ら帰れ!部屋に行く」
「お、おい、司!」
バン!
類とあの女が一緒にいるのが気にいらねぇ~
付き合ってるだとぉ~
ふざけんな!
「ったくよ、相変わらず俺様だな」
「つ~か、さすがに司だよ。類と牧野の事になると過剰反応するからな」
クククッ
「類、笑ってて大丈夫なのか?」
「司、すぐNY行っちゃうし、記憶が戻らない限り大丈夫でしょ」
「「ま~な」」
でも…もし司の記憶が戻ったら
牧野…あんたはどうするの?
「類、どうした?急に暗い顔して」
「エッ?何でもないよ、総二郎」
記憶がなくても司のあの反応だもんな
類、不安なんじゃないか?
「おい!牧野」
「なに、美作さん?」
仕方ねぇ~な
お兄さんが聞いてやるよ
「なぁ~牧野、聞きたい事があんだけど」
「な~に?改まっちゃって」
「もしさ、司の記憶が戻ったら、お前どうすんだ?」
あきら…
「どうって・・・何も変らないんじゃない?」
「司、牧野にまた執着するかもしれないぞ」
「ハハハッ、そんな事ないって!もしだったとしても・・・あ、あたしは花沢類が好きだから///あっ、滋さんが呼んでる、行くね」
「良かったな、類!」
「あきら、ありがと」